2018 Fiscal Year Research-status Report
日本におけるマスギャザリング対応に必要な看護ケアの体系化
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18K19707
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
三浦 英恵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40588860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神原 咲子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90438268)
石田 千絵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (60363793)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 看護学 / マスギャザリング / 感染症 / 災害 / 教育的介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、マスギャザリングに関する資料の収集と分析を行った。検索データベース「Pub Med」にて「mass gathering」と「nursing」をかけ合わせたところ34件がヒットした。タイトルレビューを行い、研究課題に関連しないもの13件除き、21件が該当文献として抽出された。内容は、マスギャザリングのOn-site Careに関わるもの(6件)、マスギャザリングに対する看護師の認識に関するもの(1件)、マスギャザリングのシステマティックレビュー(1件)、マスギャザリング時の疾病やケア内容の記述や予測(6件)、マスギャザリング時のトリアージ(3件)、マスギャザリング時(感染症について)の看護師への介入プログラム(1件)、マスギャザリングの群衆の認識(3件)であった。その他、国際的なマスギャザリング(集団形成)における疾病対策に関する研究(https://plaza.umin.ac.jp/massgathering/event.html)、2020年東京オリンピック・パラリンピックに係わる救急・災害医療体制に係わる学術連合体(http://2020ac.com/)等に掲載されている内容、提言、資料も収集し分析した。 また、マスギャザリングに関連する課題を研究している専門家(Dr. Odeda Benin-Goren)より知識の提供を受け、国際的マスギャザリングにおけるケアニーズ、ケア内容を把握した。マスギャザリングは、文化的背景の考慮など、看護ケアに必要な範囲も広く、対処方法や看護ケアのプログラムも多岐にわたる可能性がある。そのため、研修や準備が整っている病院ではなく、地域のクリニックに焦点を当ることとし、次年度は外国人対応の状況や東京オリンピックに向けての準備状況を調査し教育プログラムの内容を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度は、マスギャザリングに関する資料の分析と収集であったが、パソコンの入れ替え等でデータ移行がスムーズにできなかったこと、テキスト分析ソフトの使用方法の習熟が十分ではなく時間を要した。もう一つの課題であったマスギャザリングに関連する研究者、専門家からの専門的知識の教授を受け、国際的マスギャザリングにおけるケアニーズ、ケア内容は把握できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は引き続き、マスギャザリングに関する資料の収集と分析をすすめるとともに、マスギャザリング対応に必要な看護職向けの教育プログラムを開発する予定である。教育プログラム開発には、専門家からの助言も重要であるため、国内外の専門家とWEB会議等を活用しながら、連携を深める。また、研究補助者の採用により研究の効率化を高める。
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Causes of Carryover |
2018年度の未使用額465,085円は、文献の収集と分析が進まなかったことなどにより、主に謝金および物品費が繰り越しとなった。 研究推進のために研究協力者との定期的な会議(WEB含む)、研究補助者の採用、専門家への謝金などが必要であり、物品費50万円(WEB会議システム含む)、旅費60万円(国内・国外学会での研究ネットワークの構築)、人件費・謝金15万円、その他(業務委託費、翻訳など)61万円、2019年度は合計186万円の使用を計画している。
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Research Products
(3 results)