2020 Fiscal Year Annual Research Report
Oral/gut microbiota and coronary calcification
Project/Area Number |
18K19716
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉満 研吾 福岡大学, 医学部, 教授 (20274467)
中島 衡 福岡大学, 医学部, 教授 (70188960) [Withdrawn]
鍋島 茂樹 福岡大学, 医学部, 教授 (50304796)
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
吉村 力 福岡大学, 医学部, 准教授 (20511885)
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
辻 雅善 福岡大学, 医学部, 講師 (30461809) [Withdrawn]
川添 美紀 福岡大学, 医学部, 助教 (30469374)
佐藤 敦 福岡大学, 医学部, 助教 (60816263)
緒方 利安 福岡大学, 医学部, 准教授 (20609490)
安野 哲彦 福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
武岡 宏明 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (70580273)
近藤 慶子 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20566567)
門脇 紗也佳 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (60510344)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 循環器・高血圧 / 細菌 / 社会医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、福岡県の地域一般住民を対象として潜在性動脈硬化の詳細な調査をおこなうコホート研究を開始するにあたり、本科研費をもちいて口腔内/腸内細菌検査を検査項目に加えることにより、CT検査により正確に評価した冠動脈石灰化、大動脈石灰化に関連する口腔内/腸内細菌を明らかにすることを目的としている。
2020年度は、以下の作業をおこなった。 ①同意の取得:福岡県における住民健診受診者に、研究者から研究内容の説明を行い、290名から研究参加の同意をいただいた。②口腔内/腸内細菌の同定:研究参加者から、唾液および便検体を採取し、次世代シークエンサーをもちいて、各検体における16S rRNA遺伝子のV3-V4領域を系統的に解析し、口腔内/腸内の細菌属・種およびOUT(Operational Taxonomic Unit)を測定した。③胸腹部CT:研究参加者のうち180名においてMultidetector CT(MDCT)による胸腹部CTの撮影をおこなった。④画像解析:トレーニングされた研究者が、CT画像をもちいて、冠動脈および大動脈石灰化をAgatston scoreをもちいて評価した。⑤データベースの整備および統合:口腔内/腸内細菌検査結果のデータ入力およびクリーニングを終了した。その結果を、すでに固定データセットとして整備されているベースライン調査の成績および画像解析結果と統合し、統計解析用データセットを作成した。⑥統計解析および結果の公表:統計解析用データセットをもちい、統計解析ソフトを駆使して、口腔内/腸内細菌叢と冠動脈石灰化との関連を検討した。その結果、口腔内のSaccharibacteria門が冠動脈石灰化を予防する可能性がある一方、腸内細菌と冠動脈石灰化との間に明らかな関連を認めなかと。これらの結果は、第31回日本疫学会学術集会で発表した。
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