2018 Fiscal Year Research-status Report
視床下部毛細血管ダイナミクスの新規制御因子探索と作用メカニズム解明の試み
Project/Area Number |
18K19723
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大和田 祐二 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20292211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 慶輝 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30728887)
宮崎 啓史 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90803867)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 長鎖脂肪酸 / マウス / 弓状核 / 血液脳関門 |
Outline of Annual Research Achievements |
視床下部毛細血管とグリアネットワークは、ホルモンや血中栄養素の変化に呼応して、ダイナミックに変化する。この変化は、食欲調節や全身の代謝ネットワークと密接に関連していることから、その分子メカニズムの解明は重要な課題である。 本年度は、細胞内外の脂質微小環境の変化により、視床下部毛細血管およびグリアネットワークが、いかなる変化を示すかについて、検証を加えた。その結果、マウス高脂肪食投与により、視床下部の毛細血管網が、拡大することが分かった。さらに、この変化に呼応して、視床下部ニューロンのレプチン応答性が低下することが明らかになった。現在、毛細血管ネットワークを制御する因子の同定を、血清成分分析や視床下部の質量分析等から解析を進めている。 加えて、細胞内の脂肪酸代謝と密接に関連するミトコンドリア機能が視床下部で変化すると、視床下部ホルモンの分泌能の変化に伴って、下垂体の性ホルモン分泌に影響が及ぶことが明らかになりつつある。現在、ミトコンドリア機能に異常をきたす遺伝子ノックアウトマウスの表現型解析を進めているが、視床下部ニューロンの数や視床下部ホルモンの中でも性腺刺激ホルモン放出ホルモンの産生および分泌に変化があることが示されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
下垂体毛細血管ネットワークが、マウス高脂肪食投与により、ダイナミックに変化することが確認できた。このモデルを使用することで、形態学的・分子生物学的な解析を進める目途が立った。
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Strategy for Future Research Activity |
動物モデルのみならず、視床下部のグリア細胞と内皮細胞の培養細胞レベルで、両細胞間のネットワークを制御する新規分子同定につなげていく。具体的には、前述の通り、高脂肪食投与マウスの血清や視床下部のパンチアウトサンプル、さらには、分離培養細胞レベルでの遺伝子発現アレイや質量分析による解析が中心となる。ある程度の候補分子が絞られた時点で、平行して培養血管内皮細胞への投与実験なども行う予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品費が予定より少なかっため、翌年度分の消耗品費として使用する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] FABP3 in the Anterior Cingulate Cortex Modulates the Methylation Status of the Glutamic Acid Decarboxylase67 Promoter Region.2018
Author(s)
Yamamoto Y, Kida H, Kagawa Y, Yasumoto Y, Miyazaki H, Islam A, Ogata M, Yanagawa Y, Mitsushima D, Fukunaga K, Owada Y.
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Journal Title
J Neurosci
Volume: 55
Pages: 9016-9028
DOI
Peer Reviewed
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