2018 Fiscal Year Research-status Report
生体深部組織へ適用可能なリン酸化合物定量システムの開発:大腰筋の質的特性の解明
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18K19768
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
高橋 英幸 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 主任研究員 (00292540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 隆哉 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 契約研究員 (20756465)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 磁気共鳴分光法 / リン酸化合物 / 大腰筋 / 筋線維組成 / 競技種目特異性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、既存の3テスラの磁気共鳴(MR)装置で使用可能な、深部組織のリン酸化合物データを収集することのできるリン磁気共鳴分光法(31P MRS)用の検出コイル、および、特定領域のデータ収集を可能とする領域選択プログラムの作製を行った。検出コイルは、体幹を挟むように、上部と下部に直径20cmの検出コイルを配置し、体幹の大きさに対応してコイル間隔を変えることのできるような構造とした。測定対象とする部位のみの信号を得るために必要となる領域選択プログラムは、MR工学の専門家である研究協力者とともに試行錯誤を繰り返し、所有するタイプのMR装置で応用できる世界で初めてのプログラムを作成することができた。その後、これらのコイルとプログラムを用いて、基準溶液を対象としたデータ収集試験を行った。その結果、MR装置のマグネットセンターとコイル中心を厳密に合わせないと測定できないという特性が判明し、その測定に必要となる測定環境整備として、予定にはなかったベッドの高さを調整する装備が必要となったため、ポリスチレンフォームを材料とした調整用マットの作製を行った。 当初の予定では、平成30年度に作製したコイルおよびプログラムを用いたシステムの最適な測定条件の検討、測定値の妥当性の検証までを実施する予定であったが、これまでにない領域選択プログラムの作製に予想以上の時間を要したこと、そして、予定になかった高さ調整用マットの作製などが発生したため、検証実験まで実施することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実績概要で示したように、平成30年度の予定では、深部組織のリン酸化合物データを収集することのできるリン磁気共鳴分光法(31P MRS)用の検出コイル、および、特定領域のデータ収集を可能とする領域選択プログラムを作製し、当該システムを用いた測定に必要となる最適な測定条件の検討、測定値の妥当性の検証まで実施する予定であった。しかしながら、これまでにない領域選択プログラムの作製に予想以上の時間を要し、年度末にやっと完成するに至った。さらに、作製したシステムを利用した測定には、予定になかった高さ調整用マットが必要となり、新たに作製しなければならず、予定していた最適な測定条件の検討、測定値の妥当性の検証実験まで実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい31P MRS用検出コイル、および、領域選択プログラム自体の作製は完了しているため、令和元年度早期に、これらのシステムを用いて最適なデータ収集を行うための測定条件の検討、次に、その条件を用いた測定値の妥当性の検証実験を完了させる。それらが終了次第、令和元年度に予定している、競技者と非鍛錬者を対象とした大腰筋のリン酸化合物含有量測定、筋横断面積測定実験を実施する。やや進捗が遅れてはいるが、研究分担者、研究協力者との連携をより密にして、効率的に計画を推進することにより、計画された内容を年度内に終了することができると考えられる。
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Causes of Carryover |
平成30年度の予定では、深部組織のリン酸化合物データを収集することのできるリン磁気共鳴分光法(31P MRS)用の検出コイル、および、特定領域のデータ収集を可能とする領域選択プログラムを作製し、当該システムを用いた測定に必要となる最適な測定条件の検討、測定値の妥当性の検証まで実施する予定であった。しかしながら、これまでにない領域選択プログラムの作製に予想以上の時間を要したこと、作製したシステムを利用した測定には、予定になかった高さ調整用マットが必要となったことから、予定していた最適な測定条件の検討、測定値の妥当性の検証実験まで実施することができなかった。これらの実施できなかった実験で使用する予定であった予算が次年度に繰り越しとなった。次年度早期に、これらの実験を実施する予定であり、繰り越し予算はそのための費用として使用する予定である。
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