2018 Fiscal Year Research-status Report
Development zeno-free/self-feeder culture system for an efficient iPSC derived platelet production
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18K19910
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田村 彰吾 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (60722626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 哲人 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (40161913) [Withdrawn]
佐々木 知幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (40739124)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 巨核球 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目標はiPS細胞由来血小板製剤の臨床応用推進であり、今回はその基盤的培養システムとして「骨髄間葉系細胞の血小板・巨核球造血制御機能を応用した、高効率血小板産生法 『ゼノフリー型セルフフィーダーシステム』 の構築」を目的とする。平成30年度はヒトiPS細胞からの巨核球分化誘導の方法論確立に着手し、現在オンフィーダーとフィーダーフリーそれぞれの分化培養条件を検討している。また、iPS細胞からの巨核球の分化誘導の条件検討と並行してこれまで我々が検討してきたポドプラニン陽性間葉系細胞のフィーダー細胞としての有用性をマウス由来細胞で検討を進めた。その結果、ポドプラニン陽性間葉系細胞は培養条件下においても巨核球造血を促進することが明らかになったが、巨核球から産生される血小板がポドプラニン陽性間葉系細胞に非特異的に接着することが明らかになった。当初の予定ではiPS細胞から巨核球と間葉系細胞それぞれを分化誘導して共培養する計画を考えていたが、フィーダー細胞上での巨核球・血小板産生は回収血小板数に影響するため、新たな培養系の開発に向けた代替案を模索している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度の研究によって、ポドプラニン陽性間葉系細胞は培養条件下においても巨核球造血を促進することが明らかになったが、巨核球から産生される血小板がポドプラニン陽性間葉系細胞に非特異的に接着することが明らかになった。当初のフィーダー細胞存在下での巨核球・血小板産生の実験系に代わる代替案を模索する必要があるため、進捗はやや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画していたiPS細胞から巨核球と間葉系細胞それぞれを分化誘導して共培養する実験系はフィーダー細胞上での巨核球・血小板産生は回収血小板数に影響することがわかり、新たな培養系の開発に向けた代替案の考案が必要である。ポドプラニンが巨核球造血を支持することは間違いないため、細胞ベースの巨核球培養系に代わる非細胞バースの巨核球・血小板産生技術を目指し、現在1つのアイディアの有用性の検討を進めている(現在検討中のアイディアについては研究の独自性を保つため、結果がまとまるまで非開示とする)。
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Causes of Carryover |
当初予定していたフィーダー細胞と巨核球の共培養系では産生された血小板の回収が難しいことが判明し、iPS細胞からフィーダー細胞(間葉系細胞)への分化誘導系実験に変更が生じたため。翌年度に繰り越した分は、新たな培養系開発のための細胞培養用消耗品として使用する。
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Research Products
(19 results)