2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of acoustic droplet formulation and construction of innovative drug delivery method for low EPR cancer
Project/Area Number |
18K19939
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
丸山 一雄 帝京大学, 薬学部, 特任教授 (30130040)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小俣 大樹 帝京大学, 薬学部, 助教 (80803113)
|
Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
|
Keywords | ナノ液滴 / ペルフルオロヘキサン / 超音波 / セラノスティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
当初計画の超音波応答性ガスについてパーフルオロブタンからペルフルオロヘキサン(PFH)に変更し、PFHナノ液滴(PFH-ND)を調製した。PFH-NDの調製法は簡便で、扱いやすさがある。周波数1MHzと5W / cm 2の強度の超音波によって液滴から気泡(PFHバブル)へ誘発できることができた。マウスにPFH-NDを尾静脈投与したところ、PFHは血中循環から徐々に消失し、消失半減期は43.3分であった。 マウスにPFH-NDを尾静脈投与し、マウスの頸動脈について超音波造影を行ったところ、有意なコントラスト増強を得た。ナイルレッド(NR)を疎水性薬物モデルとしてPFH-NDに組み込んだNR-PFH-NDを調製し、マウス腺癌細胞株C26担がんマウスに尾静注後、腫瘍部位に治療用低強度超音波(1MHz、5W/cm2)すると、NRの取り込み増強が示された。これらの結果より、PFH-NDは1MHzの超音波照射によって液滴から気泡のPFHバブルに変化し、超音波造影とバブルのオシレーションによる血管開口によって、超音波照射部位に薬物(NR)を送達できることを示した。
|
Research Products
(1 results)