2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18KK0010
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中里見 敬 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30250963)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
顧 偉良 弘前学院大学, 文学部, 教授 (50234654)
齊藤 大紀 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (70361938)
中野 知洋 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70372638)
杉村 安幾子 日本女子大学, 文学部, 教授 (50334793)
中野 徹 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (20610512)
|
Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2024-03-31
|
Keywords | 周作人 / 書簡 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年9月を最後に、新型コロナウィルスによる出入国制限により、北京での書簡データの採取は実施できない状況が続いている。そのため、本研究課題の中心である周作人宛日本語書簡の整理、および目録作成の作業は、停滞を余儀なくされている。 そのような困難な状況下で、本研究メンバーは2023年3月、九州大学に集まって、北京の書簡所有者から電子データで送られてきた封筒等のデータ入力作業を行った。書簡の中身は機微な情報を含むため、今回の対象からはずしたが、この作業によって周作人宛日本語書簡全体の約8割程度について、発信者、発信元住所、消印の日付等の基本データを採取することができた。 他方、本研究メンバーは各自の関心に基づき、民国期の文学・歴史・文化研究を行っている。その成果は、最終的に本研究課題に統合され、周作人宛書簡の歴史的・文化的意義の解明に寄与するものである。 今後はコロナ収束後の訪問調査を速やかに再開できるように、日本国内で関連する文献研究等を行いつつ、調査再開の時期を検討しているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスによる出入国制限のため、北京を訪問して、周作人宛書簡のデータ採録を行うことができないため。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ収束後の訪問調査に支障のないように、日本国内で可能な関連文献調査を行い、調査再開に備える。また、作業再開時には、データ採録の方針を見直し、詳細データではなく、簡略データの採取により、限られた期間内で可能な限り日本語書簡の全貌を明らかにできるよう努める
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルス蔓延による出入国制限により、北京での調査のための海外出張のために計上していた旅費を執行することができずに、一部を国内旅費に振り替えて九州大学での共同作業にあて、書籍購入にも支出した。残額は、次年度使用額として繰り越した。 コロナ収束後、すみやかに調査を再開する予定である。次年度使用額は、そのための海外旅費として使用するほか、国内での資料調査、文献収集のための図書費、これまでに蓄積した書簡データ保管のためのパソコンおよび周辺機器等に使用する計画である。
|
Research Products
(9 results)