2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18KK0018
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
ボルジギン ブレンサイン 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00433235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 大和 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (50632303)
広川 佐保 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (90422617)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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Keywords | 満洲 / モンゴル / 朝鮮 / 中国 / 戦後社会 / 社会再編 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者であるボルジギンブレンサインの研究実績は①「遊牧民とその内なる世界」(第二回『Nomad Relay』講演会、2019年6月8日、北京)、②「“一帯一路”とモンゴル国研究―フィルートワーク、社会と越境的意義」(内モンゴル師範大学講演、2019年8月2日、フフホト)、「内モンゴルとカルビス翁―三島海雲」(「みのお中国文化に親しむ会」第52回講演会、2019年9月2日、大阪)③「老ビチエーチNawangnamjilが描く清末ハルハ・モンゴルの政治と社会」(第二回満学国際シンポジウム、2019年9月6日、長春)などがある。 研究分担者である広川佐保の研究実績は①「回顧と展望東アジア(中国-近現代)」(『史学雑誌』第128巻第5号、243-250頁)、②「新刊紹介:シーリン『清代外モンゴルにおける書記および書記の養成に関する研究』」(『環日本海研究年報』第25号、115-119頁)、③「日本蒙古史研究近況」(内蒙古大学学術講座、2019年9月20日、フフホト)、④「蒙疆政権下における盟とその機能-オラーンチャブ盟を事例に」(2019年度内陸アジア史学会大会、2019年11月9日、東北大学)などがある。 研究分担者の辻大和の研究業績は①林雄介監修、三ツ井崇解説、通堂あゆみ・辻大和・宮本正明・植田喜兵成智校註「未公開資料 朝鮮総督府関係者 録音記録(19) 学習院大学東洋文化研究所所蔵 友邦文庫 朝鮮の逓信事業について」『東洋文化研究 』22、93-160頁、2020年03月、②黄善翌著、辻大和訳「東アジアの戦後処理――韓人帰還問題を中心に(一九四五―四六年)」三谷博・朴薫・張翔編『響きあう東アジア史』東京大学出版会, 2019年08月や「1930年代京城帝国大学のモンゴル調査」(研究発表)朝鮮史研究会関東部会2月例会、2020年2月15日(東京大学)などがある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年1月ころからはじまった新型コロナウイルスの流行により、2020年2月29日に本学で開催を予定していた科研国際シンポジウム「『満洲』・モンゴル社会の再編と戦後の中国社会」は中止となった。このシンポジウムでは、中国など海外から研究協力者たちを招聘し、本科研がスタートしてからの研究成果を議論する予定だった。この国際シンポジウムは今年度、状況が整え次第開催したい。 また、海外渡航が不可能となった2019年年度末(2020年1月)から現在に至るまでの状況において、海外調査が基本の本研究は影響を受けている。同様な原因で、日本国内の関連研究機関における資料調査もできなくなっており、日本国内の研究者との交流もネットを通じた限定された状況におかれている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、まず新型コロナウイルスの流行により中止となった国際シンポジウムをできる限り開催したい。海外の研究者が来られない状況がつづく場合においてもオンライン開催など臨機応変な形をとりながら開催したいと考えている。また、日本国内の研究分担者や研究協力者と積極的に交流し、資料調査と分析を行い、年度内にシンポジウムを開催して研究の中間とりまとめを行いたい。 このまま海外調査ができない状況がつづく場合においても、ネットを駆使して海外の研究協力者たちとできる限り研究交流を行い、研究計画を予定通り進めたい。 本年度は、今まで出版してきた(監修解説)『戦前期モンゴル社会関連実態調査資料集成』(全19巻、近現代資料刊行会、2013年~)の『解説書』を出版したい。現在その準備に取り掛かっている。本研究にとってこの資料集は基礎的な存在であり、本研究はその延長線上にあることから『解説書』の出版は本研究の進展を意味するものである。
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Causes of Carryover |
2020年2月29日に開催する予定であった科研国際シンポジウム「『満洲』・モンゴル社会の再編と戦後の中国社会」は新型コロナウイルスの流行により中止となったため次年度開催用に研究費を繰り越した。
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Research Products
(8 results)