2021 Fiscal Year Research-status Report
ネパールヒマラヤにおける活断層の地震危険度推定と持続可能な防災教育開発
Project/Area Number |
18KK0027
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
熊原 康博 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60379857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森 次郎 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 准教授 (10572422)
小山 拓志 大分大学, 教育学部, 准教授 (30553581)
八木 浩司 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40292403)
佐藤 浩 日本大学, 文理学部, 教授 (60360468)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2023-03-31
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Keywords | ネパール / 防災教育 / 活断層 / 地すべり |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は本研究の4年目にあたり、世界的なコロナ感染拡大の影響を受けて,昨年度に続いてネパールでのフィールドワークや防災教育活動などの実質的な研究活動を進めることができなかった。一方で,すでに所有しているALOS 30 DEMやCORONA衛星画像,空中写真や時系列SAR干渉画像を活用して,ネパールの活断層の判読や,地すべりの表面移動について研究を進めた。具体的には,以下の通りである。 1)ALOS 30 DEMやCORONA衛星画像のアナグリフ画像を,画像処理ソフトを用いてkml ファイルに変換しGoogle Earthに重ねて判読する活断層判読作業をおこなった。ネパール全域の予察的な活断層図を作成した。また、デジタル活断層図の特性を活かすために、活断層判読時に既存の活断層図を参考に断層名・走向・断層変位様式・断層変位基準など活断層の属性データをGoogle Earth上で付与する作業を行った。 2)さらに、CORONA衛星画像を用いた詳細な判読作業をいくつかの地域で実施した。ヒマラヤおよびその周辺地域では、山地内に新たな右横ずれ断層を発見した。また、ヒマラヤ南麓からベンガル平野に延びる活断層については、既知の断層からさらに数10kmほど南東に延びることを確認した。 3)ネパール・バルパック周辺ネパール,マルシャンディ川周辺における時系列SAR干渉画像を用いて地すべり性地表変動を検出した。 4)本研究で新たに得られた成果については、学会において発表を行った。 また,来年度に向けてメンバー間で研究の打ち合わせをおこない,コロナ感染の状況を見極めて臨機応変に研究を進めることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ネパールで,活断層調査や地すべり調査などの現地調査を行うことが当初の目的であり,それが現状では難しいため。防災教育についても,現地調査のデータに基づいて行うため,実施することが難しい。日本国内で研究できることをできるだけ予算を使わずに行い,コロナ感染拡大が収まった後にネパールで調査できるように準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染拡大の状況が見えない中で研究の推進方策は以下の通りである。 ・当初の計画では2022年度が最終年度であるが,2023年度まで1年延長を検討する。 ・2022年度中にネパールへ渡航し,防災教育のイベントで核となるヒマラヤ前縁活断層の剥ぎ取り試料を採取する。 ・2023年度に,この剥ぎ取り試料を中心とした,断層運動と山地の隆起と大地震の発生メカニズムを理解してもらうイベントを開催することを行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度コロナ感染拡大のため,ネパール渡航が難しく旅費の支出ができなかったため。令和4年度はコロナの感染状況を見極めながら,ネパールへ渡航し,現地調査を行うと共に,断層の剥ぎ取り試料を採取するための準備を実施することとする。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] lope deformation of Jure landslide 2014 along Sun Koshi in Lesser Nepal Himalaya and effect of Gorkha earthquake 20152021
Author(s)
Yagi, H., Sato, G., Sato, P., Higaki, D., Dangol, V. & Amatya, C
Organizer
World Landslide Forum 5th
Int'l Joint Research
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