2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of education programme for early childhood period (Okinawa-Maori Model)with aim to bridge the gaps in health and academic ability
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18KK0066
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
小林 稔 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (70336353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉数 健悟 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (50612793)
高倉 実 琉球大学, 医学部, 教授 (70163186)
増澤 拓也 琉球大学, 教育学部, 准教授 (80643709)
遠藤 洋志 琉球大学, 教育学部, 教授 (90369926)
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Project Period (FY) |
2019-02-07 – 2023-03-31
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Keywords | マオリ / 幼児 / ライフスタイル / 沖縄 / 質問紙 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の背景としては、沖縄県における児童・生徒の肥満(健康)と学力問題および中・高年期の生活習慣病の問題が表面化して久しく、これらは共通して社会経済的要因が強く関連していると推察されている。その改善のためには,エビデンスを有する知見を複合させ取り組んでいく必要がある。一方,ニュージーランドにおいて経済的に厳しい家庭の多いマオリは,沖縄と同様に肥満と学力問題が早くからクローズアップされており,すでに経済的支援を中心とするいくつかの施策が実施されている。本研究では経済格差から生まれる健康格差,学力格差の是正に向けて,経済的支援よりも長期的な視点に立った「教育」,特に「幼少期の教育支援」が重要であるとの立場をとる。研究実施計画において、1年目の計画は、両国での研究打ち合わせ、具体的には詳細な研究計画,倫理上の配慮,研究対象者と地域,質問紙調査の内容,研究の評価,プログラムの内容,研究組織等々を定めたり、対象者を絞ることであった。ただし、平成31年(2019年)2月の追加での研究採択・内定であったため(実質的に平成30年度の残存期間が2ヶ月未満)、平成30年度としては、両国で実態調査のための下準備を行うべく、沖縄県内はもちろんのこと、ニュージーランドにも直接出向き、共同研究者や関連施設との打ち合わせを主に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要にも記したが、、1年目は実態調査であったが、平成31年(2019年)2月の追加での内定であったため(実質的に平成30年度の残存期間が2ヶ月未満であった)、したがって、両国で実態調査のための下準備を行うべく、沖縄県内はもちろんのこと、ニュージーランドにも直接出向き、共同研究者や関連施設との打ち合わせを主に行ったが、質問紙による実際の調査は行っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
追加採択だったため、平成30年度には実質的に1ヶ月ほどの研究期間であった。そのため、平成31年度は当初計画の平成30度分と平成31年度分を実施する予定で推進させる。まずは両国での、より具体的な研究打ち合わせ(詳細な研究計画,倫理上の配慮,研究対象者と地域,質問紙調査の内容,研究の評価,プログラムの内容,研究組織等々)を行う。同時に、幼児とその保護者に対する質問紙を作成するとともに、(主な調査内容は,食行動と身体活動の実態を中心にライフスタイル調査,SES【社会経済的状況】,身長・体重と健康状態,認知・非認知能力,学習状況調査,ソーシャル・キャピタル等)質問紙を実施する。加えて、当初予定していた平成31年度の計画であった教員や保護者から成る開発チームを立ち上げ,本プログラムの試行版(親と子に対する認知的方略として,生涯の健康や学習の重要性を知る内容等を取り入れる。同じく,行動的方略としてウオーキングセミナー,料理教室,学習意欲や認知能力・非認知能力【自尊感情やレジリエンスを含む】を高めるプログラム)を開発・試行する。
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Causes of Carryover |
採択決定が、年度末だったため。
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