2020 Fiscal Year Research-status Report
Observational Study of Hidden Star-Formation History through the Near-Infrared Extragalactic Background Light by the Rocket Experiment CIBER-2
Project/Area Number |
18KK0089
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
津村 耕司 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (60579960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 周二 関西学院大学, 理工学部, 教授 (10321572)
佐野 圭 九州工業大学, 大学院工学研究院, 助教 (70802908)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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Keywords | 赤外線背景放射 / 宇宙望遠鏡 / ロケット観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はNASAの観測ロケットを用いた国際共同実験CIBER(Cosmic Infrared Background Experiment)により、既存の銀河進化モデルから推測される全ての銀河からの光の足しあわせでは説明できない銀河系外背景光(EBL, Extragalactic Background Light)の超過を検出した。この観測結果は、この宇宙にはまだ我々の知らない未知の隠された光源の存在を示唆しているため、宇宙の星形成史を理解するためにはEBLの更なる詳細な観測により、その超過の原因を探ることが重要である。そこで本研究では、今までのCIBERの技術的蓄積と国際協力をさらに発展させたロケット実験CIBER-2を進め、宇宙の隠された星形成史をEBL観測により探ることを目的としている。 従来の予定では、2020年度に米国NASAの打ち上げ場からロケットを打ち上げての観測を実施する計画であった。しかし米国のCovid-19の感染状況は日本よりも厳しかったこともあり、米国内の共同研究先の大学やNASAの打上げ施設等が閉鎖したことなどの影響で、2020年度の打ち上げ観測を延期せざるを得ない状況となってしまった。そこで観測装置の一部を日本に郵送し、国内の研究室において、観測装置のさらなる性能評価実験やキャリブレーションを進め、2021年度の打ち上げ観測に向けて観測精度をより高める活動を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Covid-19によるNASAの打ち上げ施設の閉鎖などの影響で、打ち上げ観測の予定が延期となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
打ち上げ予定の延期に伴い、国内に輸送して各種の性能評価実験やキャリブレーションを行なっていた観測装置は、すでにNASAの打ち上げ施設に郵送済みである。現時点では2021年度の6月の打ち上げ実現に向けて準備を進めている。
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Causes of Carryover |
当初の計画では今年度のロケット打ち上げ完了の予定であったが、Covid-19によるロケット打ち上げ場閉鎖などの影響で、ロケット打ち上げが次年度となってしまったため、次年度使用額が生じた。 助成金はロケット打ち上げに向けた各種実験にかかる費用、打ち上げ後に回収した装置の修理費用、そして可能ならば打ち上げ後に渡米して現地で各種実験に参加するための旅費として使用する計画である。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] HiZ-GUNDAM搭載の可視・近赤外線望遠鏡の開発2021
Author(s)
津村 耕司, 米徳 大輔, 土居 明広, 川端 弘治, 松浦 周二, 野田 博文, 宮坂 明宏, 秋田谷 洋, 佐野 圭, 大橋 秋聡, 栗又 美紅, 川田 祥克
Organizer
第21回 宇宙科学シンポジウム
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[Presentation] Development of an optical and near-infrared telescope onboard the HiZ-GUNDAM mission2020
Author(s)
Kohji Tsumura, Daisuke Yonetoku, Koji Kawabata, Shuji Matsuura, Hirofumi Noda, Yuji Urata, Yuu Niino, Kei Sano, Akisato Ohashi, Akihiro Doi, Hiroshi Akitaya, Akihiro Miyasaka, Miku Kurimata, Yoshikatsu Kawata, Makoto Arimoto, Hirofumi Okita, HiZ-GUNDAM collaboration
Organizer
SPIE Astronomical Telescopes + Instrumentation, Space Telescopes and Instrumentation 2020: Optical, Infrared, and Millimeter Wave
Int'l Joint Research
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[Book] 物理学実験指針<第2版>2020
Author(s)
須藤誠一, 飯島正徳, 長田剛, 門多顕司, 菅谷幹治, 津村耕司, 中村正人, 西村太樹
Total Pages
128
Publisher
東京教学社
ISBN
9784808220822