2023 Fiscal Year Annual Research Report
Economics-epidemiology integrated study on neglected zoonotic diseases: behavior embeded in society and countermeasures for externality
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18KK0184
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
耕野 拓一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (20281876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔田 浩平 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (40588133)
ランドリアナントアンドロ ティアナ 帯広畜産大学, 畜産学部, 外国人研究者 (60828961) [Withdrawn]
宮崎 さと子 (窪田さと子) 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90571117)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2024-03-31
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Keywords | 人獣共通感染症 / ミャンマー / マダガスカル / 牛結核 / ブルセラ病 / 社会実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
マダガスカルとミャンマーでフィールド調査を行った。 マダガスカルで最も酪農が盛んであるアンチラベ地区の120戸の酪農家を調査し、各農家1~2頭の牛から採血、合計168頭の牛から採血を行った。牛群単位での牛結核陽性率は16%、農家レベルでは7%であった。マダガスカルの調査データの詳細な分析はこれからであるが、農家レベルでの陽性率を人工授精(AI)の利用や農家特性(教育水準や飼養管理方法など)の要因から解析してゆく。 ミャンマーでも遊牧農家(45戸)を対象にブルセラ病の疫学調査を実施した。調査では遊牧農家のうち半数の農家にブルセラ病に関する疾病の特性や、予防のための飼養管理の方法、食習慣などの講習会を実施した。疫学調査は同一農家(45戸)について2回採血を実施しており、この間に上記の講習会を実施した。講習会の開催後、再度牛からの採血、農家のブルセラ病の知識水準や食習慣に関する調査(社会実験)を行った。結果として、これら講習会を受けた農家のブルセラ病の知識水準は増加しており、こうした農家におけるブルセラ病発生の減少傾向が確認されるなど、非常に興味深い結果が社会実験から得られた。 2024年3月にスリランカ農務省(DAPH:Department of Animal Production and Health )において、スリランカの獣医師を対象に、獣医経済疫学の基本的考え方、また、これまでの研究成果を総括する国際共同セミナーを開催した。
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Research Products
(10 results)