2020 Fiscal Year Research-status Report
Pathogenic and genetic analysis of Toxoplasma by Japan, China and South Korea
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18KK0226
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹井 美和 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (30631551)
馬 知秀 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (90755266) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2022-03-31
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Keywords | トキソプラズマ / 中国株 / 韓国株 |
Outline of Annual Research Achievements |
中国・安徽医科大学・沈グループとの共同研究で解析を進めている武漢(中国中部)で分離されたWH3株の全ゲノム配列を決定し、Grigg博士と共同研究によりSNP密度を高解像度に解析した結果、先に報告されていたTgCatPRC2と近い関係にあることがわかった。尚、WH3株とTgCatPRC2の間には約38000カ所のSNPが存在する分かった。完全連結法による系統樹を作成すると、WH3は既存の16ハプログループの中でTgCatPRC2と同じHG13という孤立したグループに属していることが分かった。現在、中国株の病原性候補因子のどれが重要かついての研究を順次進めているが、COVID-19のために研究者のサンプルの往来に支障をきたしているために、中国側研究者が来日できず、または日本側研究者の中国への渡航が大幅に制限され、したがって中国側研究者の日本での候補病原性因子を持つトキソプラズマの作製や中国での日本側研究者による中国株の病原性解析ができないため、2020年度に予定してた研究の進展が大幅に遅れている。2020年度の計画を2021年度に延期し、2021年度に改めて中国株の病原性因子の解析および中国型病原性因子を保有する標準株の作製を試みる予定にしている。また韓国株についてはゲノムDNAのサンプルを得たため、全ゲノムシークエンスを実施ウする予定にしているが、韓国株の病原性解析が日本側研究者が韓国に渡航できないため、こちらについても遅延している。2021年度に実施する方向で検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19のパンデミックのため、研究者およびサンプルの日中間、日韓間の往来ができないため。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19が終息し次第、研究者およびサンプルの日中間と日韓間の往来を再開し、トキソプラズマの中国株および韓国株の病原性解析を再開することによって、2020年度に行うはずであった研究を2021年度に行う。
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Causes of Carryover |
2020年度のCOVID-19の世界的流行により、研究者とサンプルの多国間での往来が制限されているため、2020年度実施計画を2021年度に実施することとしたから。
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