2018 Fiscal Year Research-status Report
Dynamic evolution and different pathogenesis of HTLV-1 across multiple continents revealed by next generation sequencing technology
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18KK0230
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
佐藤 賢文 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (70402807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 貴将 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (10322314)
勝屋 弘雄 熊本大学, エイズ学研究センター, 特任助教 (80632041)
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Project Period (FY) |
2018-10-09 – 2021-03-31
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Keywords | HTLV-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画に従って、以下の研究を遂行した。 まず、日本の約100症例の感染者末梢血のHTLV-1プロウイルス解析を完了し、現在論文投稿中である。次に、アフリカ地域のHTLV-1感染状況を探索するために、分担研究者上野と共にMuhimbili大学: Lyamuya教授との共同研究にて同地域のHIV感染者検体約100例の血清サンプルを取得した。HIV感染者は種々の感染症に関するハイリスク群であると考えられるため、同群を解析することで同地域のHTLV感染者の有無について調べる事が出来ると考えられる。 南アメリカにおけるHTLV-1感染者症例解析に関して、Dr. Juan P. Garrahan Pediatric Hospital:Mangano教授と研究打ち合わせを行った。これまでに熊本大学とDr. Juan P. Garrahan Pediatric Hospitalとの間に共同研究に関する覚え書きを交わしており、臨床検体の解析を行う準備が進んでいる。31年4月に行われる国際HTLV会議に研究代表者佐藤もMangano教授も出席することから、具体的な共同研究の進め方について詳細な打ち合わせを進める予定である。 海外共同研究者の代表であるインペリアル大学:Bangham教授はH31年2月に来日、熊本を訪問し、本研究課題遂行に関してディスカッションを行った。またインペリアル大学のDr Turpinと申請していたJSPS外国人特別研究員欧米短期が採択となり、H31年3月から来日してHTLVのプロウイルス解析に関する共同研究を開始している。TurpinはH31年9月まで日本に滞在して、共同研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体収集が順調に進んでいる。検体解析のための倫理審査等手続きが完了。
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Strategy for Future Research Activity |
集積したタンザニア検体を使用して、アフリカのHTLV-1感染状況を探索する。 南アフリカにおけるHTLV-1感染者症例解析に関しては、ケープタウン大学:Hella医師とメールでやりとりをしており、31年4月に行われる国際HTLV会議に出席する予定である事から、今後の共同研究について具体的な打ち合わせを行う予定にしている。 南アメリカの検体はMangano教授と研究を継続して進める予定。
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Causes of Carryover |
本年度は検体収集に主眼が置かれ、解析にかかる費用が予定より低額となったため、次年度以降の解析費用に繰り越すこととなった。
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