2019 Fiscal Year Research-status Report
準パススルー型仮想マシンモニタのための安全かつ信頼できる実行環境に関する研究
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18KK0310
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
品川 高廣 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (40361745)
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Project Period (FY) |
2019 – 2020
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Keywords | 仮想化技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで実施してきた「準パススルー型仮想マシンモニタに関する研究」を発展させ、様々な拡張機能を実現するための安全かつ信頼できる汎用実行環境を構築することで、新たな用途にも応用できるように進化させ、有用性・汎用性を格段に向上させる。準パススルー型は応募者が考案した独自のアーキテクチャであり、従来の仮想マシンモニタと比べて格段に軽量・小型でありつつ高い安全性を実現できるという特徴があったが、拡張機能の実行環境が十分に整備されておらず、さらなる応用に向けては課題があった。本研究では、これまで基課題で実施したサブテーマの研究成果も踏まえつつ、信頼できる実行環境に関する研究を数多くおこなっている英国の一流大学と共同研究をおこなうことで、準パススルー型アーキテクチャの利点を活かした安全かつ信頼できる実行環境を実現し、準パススルー型アーキテクチャの進化を加速させる。 研究計画としては、英国の Imperial College LondonのLarge-Scale Data & Systems (LSDS) グループを率いる Peter Pietzuch 教授らと国際共同研究をおこなうことで、仮想マシンモニタと連携した安全かつ信頼できる実行環境に関する議論をおこない、準パススルー型アーキテクチャの軽量・小型といった利点を損なうことなく機能拡張する仕組みの研究をおこなっていく予定である。今年度は、英国における共同研究実施に先立って、現地にて研究に関する打ち合わせをおこない、来年度の研究の進め方や具体的内容に関するディスカッションをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
来年度から開始する現地での共同研究をスムーズに実施するための準備として、現地での事前打ち合わせをおこなって、予定通り研究を開始する目処が立っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
渡英後には、Peter Pietzuch教授を始めとした研究室のメンバーとディスカッションを重ねつつ、実機を用いた実験などを通して仕組みの理解や問題点の洗い出しをおこない、スムーズに共同研究が進められるようにする。
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