2019 Fiscal Year Research-status Report
表面テクスチャの力学・統計モデルと二元触感提示装置を用いた質感認知機構の解明
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18KK0313
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡本 正吾 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10579064)
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Project Period (FY) |
2019 – 2020
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Keywords | ハプティクス / 触感 / 摩擦 / 表面粗さ |
Outline of Annual Research Achievements |
COVIT-19の蔓延のため、当初予定の渡航計画(2020/4/1-9/30)を延期している。渡航予定先の大学は入校が禁止されており、予定の共同研究を実施できていない。国内で実施できる研究を最大限に進めており、状況は下記の通りであるが、進捗は大幅に遅れている。 触素材(皮革、木材、樹脂、織布など)を指で擦るときの接触力(法線力および接線力)を水晶型ロードセルを組み合わせた独自開発の計測装置により精緻に計測し、多次元時系列モデリングの手法で接触力のモデル化を進めている。このモデルを利用して、法線力および接線力の間の動的および統計的関係を調査している。これまでに、法線力および接線力間の位相が、触素材の特徴を表現していることを突き止めており、これは同分野の研究者らが従来は見逃していたことである。 触素材の触り心地を仮想的に再現する触感ディスプレイ装置の開発・組み立てを実施している。2019年度は、発注した部品がCOVIT-19の蔓延の影響により、納品されなかったが、2020年度に納品される。この装置は、指腹に機械的な変位を提示するVibrotactile刺激機能と、摩擦刺激を提示する機能を備えており、本研究グループのみが世界で唯一開発している2分力を提示可能な触感ディスプレイである。この装置を用いて、先述の方法で計測・モデル化された触感刺激を提示していく。装置が組みあがり次第、2019年度に予定していた基本性能の評価を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVIT-19の蔓延のため、予定していた渡航が実現していない。
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Strategy for Future Research Activity |
渡航先の大学(University California Santa Barbara)と密に連絡を取っており、状況の推移を監視している。渡航先での研究が可能となれば、改めて渡航計画を立てる。
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