2019 Fiscal Year Research-status Report
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18KK0332
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
三田 順 北里大学, 一般教育部, 准教授 (20723670)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | スロヴェニア / ツァンカル / コソヴェル / ベルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度にあたる本年度は、基礎文献の収集及び来年度初頭から開始する予定の長期滞在の準備と、共同研究の環境を整えることを中心に進めた。七月末にマカオで開催された国際比較文学会に参加した後、ベルギーに長期間滞在してヘント大学を中心に基礎文献の収集と外国語論文の執筆を進めると共に、ヘント大学のオランダ文学研究者とオランダ語文学研究の国際的なネットワーク作りについて打ち合わせを行い、その取り組みの一部をwebで発表した。 十月にはスロヴェニアのリュブリャーナで国際学会obdobjaに参加し、同時に国立図書館にてスロヴェニア側の基礎文献の収集を行った。また受け入れ先の共同研究者と打ち合わせを行い、来年度の受け入れ態勢と研究の進め方について具体的な計画を立てることができた。 三月にはアメリカで開催されたNortheast Modern Language Associationの年次大会にでベルギーのオランダ語文学における魔術的リアリズムについて報告を行った。 その他、大学紀要にスロヴェニア語代表する象徴主義作家イヴァン・ツァンカルの翻訳と改題を発表した。また来年度公刊予定の文学作品の翻訳作業を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度にあたる本年度は、基礎文献の収集及び来年度初頭から開始する予定の長期滞在の準備と、共同研究の環境を整えることを主な目的としていた。研究に必要となるPC,カメラ等の購入を行った後、ベルギー関係の文献の収集を八月の長期滞在時に行い、現地研究者との打ち合わせも行い、今後の研究を進めるためのネットワーク作りを行うことができた。十月にはスロヴェニアでの国際学会に参加しつつ、受け入れ先の共同研究者と打ち合わせを行い、来年度の受け入れ態勢と研究の進め方について具体的な話し合いを行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
折からの感染症の拡大により、2020年度頭から開始予定であった、国外滞在が無期限延期となっている。先方の受け入れ態勢が整うまで、現地入りすることができない状況である上、すでにエントリーしていた国際学会がすべて中止ないし一年延期となっており、依然先が見えない状況ではあるが、当面は、翻訳やこれまでに収集した資料を用いて先行研究の整理を優先して行うなど、日本国内で実施可能なものを進める。
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