2019 Fiscal Year Research-status Report
インクルージョンのための学校発展の考察――英国のインクルーシブ教育運動の視座から
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18KK0345
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
堀 智久 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70608710)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 英国 / インクルーシブ教育運動 / 障害の社会モデル / 学校発展 / 障害者運動 / 障害学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度の春頃にはすでに渡航先の研究機関との調整も完了し、渡航準備を着々と進めてきた。しかし、令和2年3月の中旬から下旬の渡航開始の直前になって、英国内の新型コロナウイルス感染症の拡大が急速に進み、予定した渡航の延期を余儀なくされた。本報告書を執筆している現時点(令和2年5月)でも渡航の予定の目途はまったく立っておらず、その目途が立ち次第ビザの再申請など改めて渡航準備を行いたい。 令和元年度の一年間は、英国内でのフィールドワークの準備として、インクルーシブ教育運動を推進する団体の一次資料の収集や読み込みを行い、また英国の障害学におけるインクルーシブ教育の議論の全体像の把握に力を入れてきた。たとえば、Centre for Studies on Inclusive Education(CSIE)やAlliance for Inclusive Education(ALLFIE)などのチャリティ団体の資料の収集や読み込みを行うなかで、基課題で取り上げている日本の就学運動との比較という観点から、集中的にフォーカスすべき論点を明確にしてきた。また、英国の法令や統計資料を丁寧に確認しながら、英国内で問題になっているより細かい議論の理解にも努めてきた。そして、英国の障害学のインクルーシブ教育に関する議論の全体的な把握を通して、特別な教育的ニーズ(Special Educational Needs)の概念と障害の社会モデル(The Social Model of Disability)の関連性など、今後研究を進めるうえでの基本的な視点を得ることができた。 今後、新型コロナウイルス感染症の拡大が収束し、無事に渡英できることを祈るばかりである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年度は渡航を行っておらず予定に変更はないが、渡航開始直前に新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により渡航延期を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定では、令和2年度は英国に滞在する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により渡航延期を余儀なくされた。現時点では渡航の予定の目途が立たないため、今後の研究の推進方策については回答を控えたい。
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Research Products
(2 results)