2021 Fiscal Year Research-status Report
Comparative cultural clinical psychology research based on international joint research aiming at elucidation and avoidance of superficial listening in inexperienced therapists
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18KK0349
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
花田 里欧子 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (10418585)
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Project Period (FY) |
2019 – 2022
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Keywords | 傾聴 / 初学者 / うわすべり / 臨床心理学 / 臨床心理面接コーパス / 感情推移観測システム(EMO system) / 認知科学 / 聴覚・音声学 |
Outline of Annual Research Achievements |
初学者における傾聴のうわすべりの解明とその回避の手続きを、日本語母語話者以外の臨床心理面接にも発展させることで、傾聴の文化的な共通性と多様性を明らかにし、解決を促進するため、次のように実施した。1.基課題及び海外の臨床心理面接コーパスに対し、本手続きを適用、比較文化臨床心理学の枠組を構築、2.基課題の感情推移観測システム(EMO system)を海外の関連研究者と議論・共有、3.論文共同執筆。 1.および2.については、University of Malta(2020.09.01~2021.02.22)において構築した多言語臨床心理面接コーパスの検討をUniversity of California, Berkeley(2021.03.05~2021.08.31)他の機関に所属する関連研究者や臨床家を集め、定期的にミーティングを実施し、データの整備と並行してデータの活用について検討をすすめた。 3.については、University of Malta他の複数の機関によって構成されるlinguistics circleにおいて、日本から持参する臨床心理面接コーパス及び1.に対する感情推移観測システム(EMO system)による評価を比較し、成果を発表することができた(2021.5.19)。現在本発表内容をもとにした論文を準備中である。一連の研究の成果をもとに、University of Malta他の機関に所属する関連研究者や臨床家とともに、主に若者や子どものメンタルヘルスに資するアプリケーションや音声システムの開発・公開を当初2021年6月に予定していたが、調整が必要となり現在試行を重ねている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1.および2.については、アメリカのコロナ禍の影響でUniversity of California, Berkeley(2021.03.05~2021.08.31)他の機関がリモート化していたため、当初見込んでいたメンバーやペースによる検討が十分行えなかったこと、3.については、University of Maltaを中心に開発中の若者や子どものメンタルヘルスに資するアプリケーションや音声システムの試行が当初予定よりも多く必要となったことにより、開発・公開の時期が大幅に遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍によるアメリカでの機関における研究環境等への支障他から研究の推進に遅れが生じたが、引き続き利用可能なデータをもとに論文執筆等の成果報告の準備を進める。
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Research Products
(5 results)