2020 Fiscal Year Annual Research Report
A model construction of the dynamical psychological and behavioral model for achieving collective intelligence: The moderating effect of work group diversity
Project/Area Number |
18KK0354
|
Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
藤原 健 大阪経済大学, 人間科学部, 講師 (00707010)
|
Project Period (FY) |
2019 – 2020
|
Keywords | 対人コミュニケーション / 非言語行動 / シンクロニー / 集団的知性 / ウェーブレット変換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,個人が集まることで集団として成果を発揮するという集団特性,つまり集団的知性(collective intelligence)を実現するコミュニケーションの心理的・行動的な動態を捉えることである。また,米国と日本でデータを取得することを通じて,日本人により有用な動態モデルを構築することを特徴としている。 2020年度はUniversity of California, Santa Barbaraに滞在することもあり,米国において小集団コミュニケーション場面を設定したうえでデータを取得し,話者たちの行動を解析することを目的としていた。しかし,予定していた実験は実施に至らなかった。これは,COVID-19の影響で2020年3月から大学が閉鎖されてしまったためである(なお,2021年2月現在でも大学では対面の授業は行われていない)。 研究成果としては,本研究課題で精緻化を試みてきたシンクロニーの計測方法について,国際学会において University of California, Santa Barbara および University of Tennessee, Knoxvilleの研究チームとの国際共同研究の形で口頭発表を行った。また,同発表はすでに国際誌に採択され公刊が決まっている。University of California, Santa Barbara では別の研究プロジェクトにも参画し,本研究課題で用いるシンクロニー解析を応用することで実験参加者の行動パターンを解析することに従事した。そのプロジェクトで得られた知見はすでに共著論文として投稿済みである。さらに,University of Baltimoreの研究者との共同研究も始まり,こちらの研究プロジェクトでも1本の論文を国際誌に投稿した。
|