2023 Fiscal Year Annual Research Report
水害レジリエンス多次元分析モデル構築のための人文・社会科学データの統融合手法開発
Project/Area Number |
18KK0360
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川崎 昭如 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (00401696)
|
Project Period (FY) |
2019 – 2023
|
Keywords | 水災害 / デルタ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では水害レジリエンス多次元分析モデルの構築を目的として、ハーバード大学計量社会科学研究所(IQSS)地理解析センター(CGA) のグアン博士らとの共同研究を2019年8月より開始した。CGAは中国史研究のボル教授が初代センター長を務め、空間情報技術による人文・社会科学系のデータ統合に関する知見と最先端の技術を有する世界有数の研究機関である。ボル教授をはじめ、アジア地域研究のアムリタ教授やCGAの研究者らと学際的議論を進めるとともに、ハーバード大学およびMITやボストン大学、ノースイースタン大学などの周辺大学での国際研究ネットワークの強化を進めるための活動を推進してきた。 2023年度もハーバード大学CGAを訪問し、グアン博士やCGAの研究者らと本研究に関する議論を継続するとともに、MITやノースイースタン大学の研究者との意見交換を実施した。その成果として、本研究成果を発展させたかたちでの新たな日米共同研究を立案し、日米両国の研究ファンド機関に研究提案を申請するに至った。また、ハーバード大学CGAが主催する国際会議Symposium on Spatiotemporal Data Scienceで招待講演を行い、最先端の研究に関する情報を収集するとともに、研究代表者のグループから2件の研究成果を報告した。国内では東北大学や京都大学、大阪大学、同志社大学などを訪問し研究交流会を実施するとともに、国立台湾大学やタイのチュラロンコン大学での招待講演やカタールで開催された国際会議への参加を通じて、本研究に関する国際ネットワークの強化に資する活動を推進することができた。
|