2019 Fiscal Year Research-status Report
Improving the gamma-ray detection sensitivity of the Cherenkov Telescope Array to discover dark matter and Galactic PeVatrons
Project/Area Number |
18KK0384
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奥村 曉 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 講師 (90645011)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | ガンマ線 / CTA / 半導体光検出器 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度までの別科研費で進めてきた、次世代ガンマ線望遠鏡、チェレンコフ望遠鏡アレイ(Cherenkov Telescope Array、CTA)の装置開発のさらなる発展のため、本科研費を使用して国際共同研究を遂行した。1つ目は、CTAの小口径望遠鏡の装置開発及び試験観測データの解析である。ドイツのマックスプランク核物理学研究所に約40日滞在し、同伴した大学院生と共に焦点面カメラのモジュール開発や、試験観測データの解析を行った。2つ目は同じくCTAの大口径望遠鏡の試験観測である。スペインのラパルマ島にある大口径望遠鏡の試作一号機を使い、かに星雲のガンマ線観測や望遠鏡運用の訓練を行った。本科研費を使用することで、日本国内のみでの研究では難しい、海外共同研究者との毎日の議論や実験、また観測サイトである天文台に実際に出向いて試験観測を達成することができた。また本研究費の人件費で技術補佐員を雇用したことにより、研究室内での様々な環境整備や実験品質の改善を図ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
若干の日程変更はあったものの、ほぼ計画していた通りの渡航予定と研究内容で進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度はCOVID-19の影響のため、海外渡航が大きく制限を受けるはずである。そのため、3年間の予定で計画立案していた研究内容を4年間に延長することを検討している。2020年度中は本研究費での海外渡航は発生しないため、本研究費での直接の研究進展は見込まれない。一方で、海外共同研究者との共同研究は、電子メールやオンライン会議などのやりとりで可能な限り継続していく予定である。望遠鏡を使った観測が2021年以降に可能になるか、現時点では未定である。
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Research Products
(8 results)