2019 Fiscal Year Research-status Report
遠紫外表面プラズモン共鳴を利用したバイオイメージングセンサー研究
Project/Area Number |
18KK0396
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田邉 一郎 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (80709288)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 紫外表面プラズモン共鳴センサー |
Outline of Annual Research Achievements |
基課題で開発をすすめている、紫外光を利用した表面プラズモン共鳴(SPR)センサー技術に、共同研究先で開発された可視SPRバイオイメージング技術を融合させ、新しい紫外SPRイメージングセンサー技術を確立することを目的としている。従来の可視SPRと比較して、紫外SPRセンサーは、高いセンサー感度、物質選択性、表面選択性という3つの強みが期待でき、既に基本的な系で実証しつつある。本研究では、モデル系からより実用的なバイオセンシングに本系を応用するとともに、さらにイメージング技術を組み合わせることを目指す。 2019年度には計画通り共同研究先に1ヶ月滞在し、共同研究先の可視SPRイメージング装置をはじめとした設備を確認し、本共同研究計画の詳細を決めた。その結果、アルミニウム製のSPRセンサーチップの作製はすべて共同研究先で進められることが判明した。次回訪問時に向けて、日本で準備をすすめるのと並行して、アメリカの共同研究先の学生が本研究のための味見評価と準備をすすめることが決定し、定期的にウェブミーティングによる進捗状況の確認をしている。1ヶ月の滞在において習得したSPRバイオセンシングのモデル系を、日本において紫外SPRセンサーに適用した検討も進め、たしかに紫外域においてもSPRセンシングが可能であることを確認した。 次回の3ヶ月滞在の間に、渡航先で現在進めているより実用的なアルミニウム上へのバイオセンサーチップの開発技術を習得、完成させ、目的にある紫外SPRセンサーへの応用をおこなう。さらに次のステップとして、イメージング技術への応用をすすめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り共同研究先に訪れ、スケジュールや人員を含めた具体的なプランをたてた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画では2020年度の前期に共同研究先を訪問する予定だったが、コロナの影響によりスケジュールの変更をする必要がある。
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