2022 Fiscal Year Annual Research Report
遠紫外表面プラズモン共鳴を利用したバイオイメージングセンサー研究
Project/Area Number |
18KK0396
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
田邉 一郎 立教大学, 理学部, 准教授 (80709288)
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Project Period (FY) |
2019 – 2022
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Keywords | バイオセンサー / SPRセンサー / 紫外センサー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、研究代表者がこれまで開発してきた紫外域で動作する表面プラズモン共鳴センサー(SPRセンサー)の技術と、共同研究者のカリフォルニア大学リバーサイド校のCheng教授が開発してきたバイオイメージングセンサーを組み合わせることで、新しい紫外バイオイメージングSPRセンサー技術を確立することを目的とした。 これまでに、紫外SPRセンサーの基板となるアルミニウム薄膜のバイオセンサー応用を、まずは可視のバイオイメージングセンサーとして実証した。これにより、アルミニウムをバイオセンサーに利用することで、「非特異的吸着」や「幅広い屈折率応答範囲」という、当初の期待以上の長所をもつことが明らかとなった。これらの成果は、学術論文として報告するとともに、米国特許に申請するに至った。 最終年度では、可視域での動作が確認されたバイオイメージングセンサーを、紫外域にまで拡張すべく、研究を進めた。なお、紫外域では、測定対象物質である生体分子が強い吸収をもつがゆえに、可視センサーよりも高いセンサー感度が期待できる。コロナの影響もあり長期間の渡航はかなわなかったものの、オンラインでのディスカッションを何度も行い、カリフォルニア大学にも短期期間訪問し、密な連携を行った。その結果、共同研究先のバイオセンサー技術のノウハウを習得し、日本において紫外域でのバイオセンサーとしての実証実験を成功するに至った。次なる段階として、センサーのイメージング技術への展開を目指しており、現在も共同研究関係を継続しながら進行中である。 なお、上記の通り、コロナの世界的流行により180日未満の渡航しか叶わなかった。しかし、海外共同研究者との国際共同研究を推進し、ネットワークを形成することができ、当初の研究計画を達成し、本研究を完了した。
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[Patent(Industrial Property Rights)] 米国特許2022
Inventor(s)
Cheng, Quan; Tanabe, Ichiro 他
Industrial Property Rights Holder
Cheng, Quan; Tanabe, Ichiro 他
Industrial Property Rights Type
特許
Industrial Property Number
US20220397533A1
Overseas