2020 Fiscal Year Research-status Report
1分子・超分子集合体・生細胞の3階層を貫くモデル実験系を用いた細胞分裂機構の解明
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18KK0420
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮崎 牧人 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (40609236)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 細胞分裂 / 細胞骨格 / 人工細胞 / 分裂酵母 / 分子モーター |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスCovid-19の感染拡大による渡航制限により、予定していた共同研究先への渡航が一度も実現出来ていないため、特筆すべき研究成果はない。
今年度初めの段階では、秋頃には渡航できると期待していたため、それまでの間は分裂酵母の遺伝子組換えに必要なプラスミドの作製を行い、渡航の準備を進めていたが、渡航制限が長期化したため、作製したプラスミドを共同研究先に郵送し、共同研究者に分裂酵母の遺伝子組換えと顕微鏡でのイメージングを依頼する方針に切り替えた。しかし、度重なるパリ市内のロックダウンによって共同研究者の出勤もままならない状況が続いているために、遺伝子組換え株の構築も思うように進んでいない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスCovid-19の感染拡大による渡航制限により、共同研究先への渡航が一度も実現できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は、in vivo実験で得られた仮説をin vitro実験で検証することを繰り返すことで、細胞分裂の仕組みに迫るという計画である。代表者の研究室はin vitro実験系に特化した設備を揃えているため、in vivo実験に関しては共同研究先であるキュリー研究所の潤沢な共通実験設備と共同研究者が独自に開発してきた装置を使うことを予定していた。研究遂行のためには、2つの研究室を行き来することが必要不可欠であるため、渡航が制限されている現状では打開策が見つからない。 今年度もしばらくの間、渡航制限が解除されないことが予想される。研究を少しでも進めるために、分裂酵母の遺伝子組換えが行える実験設備を代表者の研究室に導入し、所属機関で作製した組換え株を共同研究先に送ってイメージングを依頼する方針に切り替える予定であるが、非常に非効率的であるため、一刻も早く渡航制限が解除されることを望む。
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