2022 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the TRP-TLR interaction in the pathogenesis of inflammatory diseases
Project/Area Number |
18KK0434
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 直紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80722842)
|
Project Period (FY) |
2019 – 2023
|
Keywords | TRP channel / 歯周炎 / Toll-like receptor / 上皮細胞 / 炎症性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
Transient receptor potential(TRP)タンパクは7回膜貫通型カルシウムイオンチャネルであり、様々な外部刺激(温度、機械刺激、化学刺激など)によって活性化されることから、外部環境に対するセンサーとして機能する。さまざまな臓器や組織に広く発現し、単にイオンチャネルとして機能するだけでなく、細胞増殖や分化、細胞死などの幅広い細胞機能を制御することから、疾患との関連も多く報告されている。 申請者はこれまでに、実験的歯周炎モデルマウスを用いた検討において、TRPチャネルタンパクスーパーファミリーのひとつであるTRPV1の活性化が歯周炎に対して抑制的に機能することを明らかにした。一方で外来病原因子を認識するToll-like receptor(TLR)とTRPチャネルタンパクとの相互作用が近年報告されており、TRPV1を介した抗歯周炎作用のメカニズムの詳細を明らかにする上で重要と考えられる。 本年度、海外共同研究先への渡航により、KOマウスを用いた実験データを得ることができ、実験的腸炎モデルにおけるTLR4とTRPV1との関連が示唆された。またin vitroにおける検討も継続している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により渡航が遅延したため、当初の予定より全体的にやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
海外共同研究先への渡航から得られた知見を元に、更なる詳細について検討を進める。
|