2019 Fiscal Year Research-status Report
Neural mechanisms underlying attention deficits in schizophrenia
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18KK0442
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
三輪 秀樹 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 室長 (80468488)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 統合失調症 / 幻覚 / 妄想 / 陽性症状 / 認知機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、統合失調症の主訴の1つである「幻覚・妄想」に関して、マウスを用いて評価できる行動実験系の確立および分子・細胞・神経回路基盤の解明を目指す。(1)近年「幻覚・妄想」を評価しうる行動実験として着目した、「ラバーテイルテスト」の立ち上げ及び改良を行った。具体的には、現在報告されている論文(Wada et.al.,2016;Buckmaster et.al., 2020)では、実験工程を手作業で行っており、実験の効率が悪く、改良の必要性を感じた。したがって、実験工程をできる限り自動化するため、マイクロコンピュータArduinoを利用し、プログラミングによる実験工程の自動化を行った。その結果、より効率的にラバーテイルテストを実行できる実験システムの確立ができた。さらに、実験の応答性の改善を試みるために、実験条件検討(尻尾を刺激する速度・時間・回数など)を行った。(2)本研究計画において、「幻覚・妄想」の神経基盤を明らかにするためには、実際の神経活動を記録・解析する必要がある。計画に従い、米国・MITのMichael Halassa博士の研究室との共同研究として、多点電極記録・解析の習得を行うため、5ヶ月間研究室に滞在し、マイクロドライブの作成・テトロードの作成・手術による多点電極の留置・記録システムの見学・解析方法の習得を行った。滞在中は、改めて本研究計画について説明し、研究計画についての助言をいただき、今後の方向性について追加項目などを再検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「幻覚・妄想」行動を評価する行動実験系として、表象媒介性味覚嫌悪条件付け学習を用いることを当初計画していたが、よりシンプルな「ラバーテイルテスト」をまず導入し、良好な結果を得ている。さらに、本研究計画の肝となる、多点電極記録方法の習得に着手でき、計画は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
多点電極記録・解析方法について、ある程度習得できたと考えているため、一旦帰国し、MIT・Halassa研究室で得た手法を参考にして、所属研究室において、同様の解析システムを立ち上げる予定である。その過程において、問題点や不明な点があれば、Halassa研究室に問い合わせし、問題点を解決する。うまく解析システムが導入できれば、ラバーテイルテスト中の神経活動を記録・解析する。
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Research Products
(5 results)