2021 Fiscal Year Research-status Report
ウイルスを摂動とする病態発現原理のマルチオミクス解析とその包括的理解
Project/Area Number |
18KK0447
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 佳 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10593684)
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Project Period (FY) |
2019 – 2022
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Keywords | ウイルス学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、生体内におけるHIV-1感染細胞の性状の多角的な解析に取り組んだ。HIV-1感染ヒト化マウスとマルチオミクス解析を実施し、生体内における 「真の」HIV-1感染細胞の特徴を多角的に描き出すことに成功した。本研究で用いた研究手法は、きわめて汎用的であり、さまざまなウイルス研究への応用が可能であ る。つまり本研究は、ウイルスと宿主の新たな関係性の一端を明らかにした研究であり、また、ウイルスと宿主の相互作用のさらなる解明や、エイズの制圧法の 開発に向けた基礎学術基盤の形成に直結する研究であると言える。以上の研究成果を、学術論文にまとめ、Cell Reports誌にcorresponding authorとして発表した。 さらに、本研究を通して構築した解析方法を駆使し、新型コロナウイルスに関する研究も実施し、複数の学術論文をcorresponding authorとして発表した。 具体的には、出現が続く新型コロナウイルスの変異株(デルタ株、ラムダ株、ミュー株、オミクロン株)のウイルス学的性状を包括的に解析し、それらを世界に先駆けて解明した。これらの研究成果は、NatureやNew England Journal of Medicine、Cell姉妹誌などに、corresponding authorとして発表した。 しかし、当課題で予定していた渡航と研究打ち合わせは、新型コロナウイルスのパンデミックにより実行できなかったため、オンライン会議を実施することで代替した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスのパンデミックにより、予定していた海外研究機関への渡航が実行できなかったため。研究が停滞しないよう、オンライン会議を定期的に実施し、代替した。当課題は1年繰り越し、予定していた研究は今年度に完遂することを目標とする。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスのパンデミックにより、予定していた海外研究機関への渡航が実行できなかったため。研究が停滞しないよう、オンライン会議を定期的に実施し、代替した。当課題は1年繰り越し、予定していた研究は今年度に完遂することを目標とする。
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Research Products
(16 results)