2022 Fiscal Year Research-status Report
ウイルスを摂動とする病態発現原理のマルチオミクス解析とその包括的理解
Project/Area Number |
18KK0447
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 佳 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10593684)
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Project Period (FY) |
2019 – 2023
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Keywords | ウイルス学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、終末宿主であるヒトと、自然宿主であるコウモリにおけるウイルス感染免疫応答の違いを、シングルセルRNA-sequencing解析した(Aso et al., bioRxiv, 2023)。 また、本研究を通して構築した解析方法を駆使し、新型コロナウイルスに関する研究も実施し、複数の学術論文をcorresponding authorとして発表した。 具体的には、出現が続く新型コロナウイルスの変異株(オミクロンBA.2株, BA.5株, BA.2.75株など)のウイルス学的特性を包括的に解析し、それらを世界に先駆けて解明した。これらの研究成果は、CellやLancet姉妹誌、Cell姉妹誌などに、corresponding authorとして発表した(Yamasoba et al., Cell, 2022; Kimura et al., Cell, 2022; Yamasoba et al., Lancet Infectious Diseases, 2022; Saito et al., Cell Host & Microbe, 2022、他)。円滑な国際共同研究の進展のために、ベトナム・ハノイを訪問し、研究打ち合わせを実施した。しかし、当課題で予定していた、他の渡航と研究打ち合わせは、新型コロナウイルスのパンデミックにより実行できなかった。そのため、オンライン会議を実施することで代替した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスのパンデミックにより、予定していた海外研究機関への渡航が実行できなかったため。研究が停滞しないよう、オンライン会議を定期的に実施し、代替した。当課題は1年繰り越し、予定していた研究は今年度に完遂することを目標とする。渡航が困難な場合は、研究遂行のための代替の方法を勘案し、それを遂行する。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、新型コロナウイルスのパンデミックにより、予定していた海外研究機関への渡航が実行できなかった。今後も影響が予想されるが、研究が停滞しないよう、オンライン会議を定期的に実施する。当課題は、今年度中に、予定していた研究を完遂することを目標とする。渡航が困難な場合は、研究遂行のための代替の方法を勘案し、それを遂行する。
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Research Products
(4 results)