2020 Fiscal Year Research-status Report
Effect of GAS5 gene therapy for antibacterial resistance of alcoholics
Project/Area Number |
18KK0456
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
朝井 章 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (30622146)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 単球 / GAS5 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルコール依存症患者は免疫不全状態から致死的な感染症を起こす。アルコール依存症患者において高密度に分布するM2b単球が、宿主の感染抵抗性を牽引するM1単球の出現を阻止する原因となり、その結果、感染抵抗性が低下する。断酒により、M2b単球消失とM1単球出現が可能となり、感染抵抗性を甦らせうるが、断酒の継続は精神的苦痛と肉体的困難を伴うため、その完結は非常に難しい。その為、断酒と並行して患者の感染抵抗性を回復させる別の治療法が必要である。我々は、GAS5遺伝子がM2b単球の生存維持に必要なサイトカイン(CCL1)産生を抑制する事を発見した。M2b単球はGAS5発現低下に伴って、CCL1を自ら産生しアルコール依存症患者に長期に留まり、M1単球出現を抑制し続ける。以上から本国際共同研究は、GAS5遺伝子治療によりCCL1の産生を抑制しM2b単球を消失させ、アルコール依存症患者に感染抵抗性を甦らせる事を目的とする。 2020年12月よりUniversity of Texas medical Branch(アメリカ)に赴き、研究を加速させている。現在は、non coding RNAであるhuman Growth arrest Specific 5 mRNAをtransductionするためのレンチウイルスを作成し、効率よく単球にそのtarget geneを発現させる条件を様々な条件で検討し、サイトカイン(CCL1、IL-10、IL-12)の分泌、mRNA(miR-27a, miR-222)の発現及び感染抵抗性の変化を調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
世界的なコロナ感染の蔓延のため、渡航が予定よりも1年遅れたため、共同研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、共同研究先で研究を加速させており、当初の目的通り研究を終える事ができるように一層それらを推進させるつもりである。具体的には、2020年12月よりUniversity of Texas medical Branch(アメリカ)に赴き、non coding RNAであるhuman Growth arrest Specific 5 mRNAをtransductionするためのレンチウイルスを作成し、効率よく単球にそのtarget geneを発現させる条件に関わる実験を加速させている。また、そのtransductionにより、単球におけるGAS5の発現はもとより、サイトカイン(CCL1、IL-10、IL-12)の分泌、mRNA(miR-27a, miR-222)の発現及び感染抵抗性の変化を調べている。
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