2018 Fiscal Year Research-status Report
地球規模の空間情報を利用したサプライチェーンに伴う環境負荷の推計
Project/Area Number |
18KT0004
|
Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
金本 圭一朗 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (20736350)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥岡 桂次郎 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (90714436)
|
Project Period (FY) |
2018-07-18 – 2022-03-31
|
Keywords | MRIO / 空間的フットプリント分析 / GIS |
Outline of Annual Research Achievements |
消費とは全く異なる場所での環境負荷の発生や環境影響が問題となる中で、それを空間的に把握、分析する研究プロジェクトを行ってきた。従来の研究では、国と国との関係を分析したものが主であったが、近年、私たちの研究によって、私たちの消費が貿易を通じて、「どこで」環境問題を発生させているのかを明らかにしてきた。このような背景の中で、さらに、土地利用を組み込んた空間的なフットプリント分析を行なってきた。 特に本年度は、土地利用について、日本及び世界でどのようなデータの利用ができるについて検討を行い、研究計画段階に以上のデータの収集およびデータ分析のためのフレームワークを構築した。具体的には、当初計画していたMODISの土地被覆、国土交通省の国土数値情報などに加えて、OpenStreetMaptなど他のデータベースとの統合に関する研究を進めている。また、土地利用 について、特に森林についてケーススタディとして土地利用とこれまでの空間的フットプリント分析を合わせた研究を進めている。 また、これまでの土地利用だけではない、消費の部分についての空間的なデータも統合するアプローチとして、都市の消費によるフットプリント分析を日本について行った。これは、従来の消費は、都道府県や国レベルであったものを、マイクロデータを利用することにより、都市レベルまで落とし込んで分析する手法である。 今後は、これら研究を進めることを予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた分析のうち、面データへの変換などに遅れはあるが、異なるアプローチも組み込んで研究が発展する要素も見つかり、全体として概ね順調に研究が進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在進めている研究をそのまま進める予定である。
|
Causes of Carryover |
研究のうち、大型の計算機を使う部分の研究に遅れがあったこともあり、当初購入予定のサーバーなどの研究を先送りしたため。
|