2020 Fiscal Year Research-status Report
Estimation of supply chain emissions using global spatial data
Project/Area Number |
18KT0004
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
金本 圭一朗 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (20736350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥岡 桂次郎 岐阜大学, 新学部設置準備室, 准教授 (90714436)
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Project Period (FY) |
2018-07-18 – 2022-03-31
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Keywords | MRIO / 空間的フットプリント分析 / GIS / 森林伐採 |
Outline of Annual Research Achievements |
消費とは全く異なる場所での環境負荷の発生や環境影響が問題となる中で、それを空間的に把握、分析する研究プロジェクトを行ってきた。従来の研究では、国と国との関係を分析したものが主であったが、近年、私たちの研究によって、私たちの消費が貿易を通じて、「どこで」環境問題を発生させているかを明らかにしてきた。このような背景の中で、さら土地利用を組み込んだ空間的なフットプリント分析を行ってきた。 様々な土地利用をすべて一度に取り組むのではなく、いくつかの土地利用を段階的に分けて統合化するアプローチにより、研究を進めてきた。昨年度までに終えた森林に関する分析は、他の研究と統合する形でNature Ecology & Evolution誌に掲載され、The EconomistやBBC、Guardian、毎日新聞などで報道されるなど、非常に注目された。また、昨年度進めてきた農地に関する分析も生物多様性影響と合わせて論文を投稿した。ただし、新型コロナウイルス感染症などの影響で、研究の進捗が十分ではなかったので、他の土地利用に関する分析は期間を延長して、2021年度も継続して取り組むこととした。 また、都市に関する研究もEnvironmental Research Letters誌に掲載され、オンラインではあるが日本LCA学会で発表するなど、昨年度までに分析した結果が徐々にではあるが、論文の出版という形になってきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた応用事例とは多少異なる部分と、新型コロナウイルス感染症に関する研究の遅れはあるが、順調に研究成果を出している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画してきた研究をそのまま進める予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、一部研究を行うことができなくなったため。
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