2022 Fiscal Year Annual Research Report
Improving cultivation method and commercialization of sago palm with interdisciplinary approaches
Project/Area Number |
18KT0041
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
江原 宏 名古屋大学, アジア共創教育研究機構(農国), 教授 (10232969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 聡 宮城大学, 食産業学群, 教授 (00289729)
竹下 広宣 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (00434100)
菊田 真由実 名古屋大学, アジア共創教育研究機構, 特任助教 (20788418)
遅澤 克也 愛媛大学, 国際連携推進機構, 教授 (30233539) [Withdrawn]
内藤 整 倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 教授 (40252902)
三島 隆 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (40314140)
平尾 和子 愛国学園短期大学, その他部局等, 教授 (50156642)
内山 智裕 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80378322)
近堂 知子 共立女子大学, 家政学部, 教授 (90348607)
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Project Period (FY) |
2018-07-18 – 2023-03-31
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Keywords | サゴヤシ / 種子発芽 / 育苗 / アーバスキュラー菌根菌 / 窒素固定菌 / 栽培化 |
Outline of Annual Research Achievements |
サゴヤシ栽培標準手順書の作成-(a) 健全苗育成技術:1) サゴヤシは栄養繁殖と種子繁殖の両方が可能であるが,タケノコ状のサッカー(吸枝)を切除して植え付ける栄養茎移植が一般的であるものの,定植2年後の生存率は50%代と低いことが明らかになった。2) 高い活着率を得るために種子から発芽した実生苗の利用を検討する中で,発芽力を維持しつつ保存する方法についての試験を行った。その結果,温度条件としては,11 - 12℃が20 - 25℃に比べて発芽可能期間を2倍以上長く保つことができた。4 - 5℃の低温保存や脱気では発芽力が著しく低下した。シリカゲルとともに保存した場合の影響は認められなかった。種子を蒸留水に10日間浸漬し,一旦もとの種子重まで乾燥させたプライミング処理では,発芽勢が高まった。 (b) 栄養管理:①無機養分の供給を大きく変えた条件で養分吸収力を調査したところ,少肥条件では窒素は地上部・地下部ともに,リンは地下部で欠乏が生じやすかったのに対して,カリの欠乏は生じず,サゴヤシは痩せ地でもカリ吸収能を高く維持できることが明らかになった。②泥炭では,サゴヤシの成長が遅いことが指摘されてきたものの,一定の成長量は確保されることから,植物体に窒素を供給する窒素固定菌(NFB)やリンを供給するアーバスキュラー菌根菌(AMF)について調査したところ,サゴヤシ根に多様なNFBやAMFの共生が認められた。NFBやAMFの多様性には,土壌水分と関連した季節性がみられ,土壌のかさ密度,土性,有機物含量,全炭素含量,体積含水率,pH,EC,交換性陽イオン含量,全窒素含量が有用微生物の群集構造に影響を与えることが窺われた。③さらに,実生苗へのAMF資材の接種効果を調査したところ,2ヶ月程度で草丈や葉長の伸長に効果が得られることが明らかになった。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Changes in photosynthetic performance and dry matter production in sago palm seedlings by the application of different nutrient levels2023
Author(s)
Asano, K., Azhar, A., Audia, F., Murano, H., Naito, H., Abbas, B., Romkaew, J., Sinma, K., Makihara, D. and Ehara, H.
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Journal Title
Tropical Agriculture and Development
Volume: 67
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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