2019 Fiscal Year Research-status Report
強縦断行動時系列による依存症発症の動力学的機序の解明とその早期検知技術の開発
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18KT0069
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 亨 大阪大学, 基礎工学研究科, 特任教授(常勤) (80419473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 義春 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (60251427)
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Project Period (FY) |
2018-07-18 – 2021-03-31
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Keywords | アルコール依存症 / 行動解析 / 早期検知 / 強縦断データ |
Outline of Annual Research Achievements |
確率微分方程式による身体活動の生成システムの同定手法の改良とその評価を行った。具体的には、システム同定の際に推定が必要な条件付き確率分布の推定に、機械学習によるガウス混合モデル推定を援用し、その推定精度についてシミュレーションデータを用いた定量評価を行った。さらに、ヒト精神疾患患者の身体活動データに適用し、同定したシステムパラメータにより、高精度で精神疾患のクラスタ分類が可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自発的身体活動データの生成モデル推定手法の開発を進め一定の成果が出つつあるが、開発手法の評価を詳細に行ったために当初の計画より遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
身体活動データの生成モデルの推定を行い、依存症発症前後のシステムの安定性解析を行い疾患発症の動力学的機序を検討する。また、アルコール摂取タイミングと摂取量の飲酒行動データを非定常な点過程として捉え、数理モデル化を行う。
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Causes of Carryover |
ドイツの共同研究グループとの来日が延期になったため。
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