A Comparative Study on Privacy Concerns

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18KT0096
• Research Institution: University of Tsukuba
• Principal Investigator: 石井 健一 筑波大学, システム情報系, 准教授 (90193250)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 小笠原 盛浩 関西大学, 社会学部, 准教授 (00511958) ; 木村 忠正 立教大学, 社会学部, 教授 (00278045) ; 橋元 良明 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (50164801) ; 遠藤 薫 学習院大学, 法学部, 教授 (70252054)
• Project Period (FY): 2018-07-18 – 2021-03-31
• Keywords: インターネット / 信頼 / プライバシー意識 / 文化差

Outline of Annual Research Achievements

日本人がインターネットを他の国の人々と比べて信頼しないのはなぜか、という問題意識に基づき、信頼度とインターネット上のプライバシーなどとの関連を実証的に分析することを目指している。日本人の文化的特性が、インターネット上の信頼度を規定しているのではないかという仮説に基づき、台湾との比較調査を行う。台湾を比較対象にした理由は、台湾は日本とにた経済レベルの国でありながら、過去の研究においてネット上の自己開示度においてきわめて大きな違いが見られたからである。今後の研究では、インターネットの行動の一つとしてSNS(Social Network Service)に焦点をあてる。SNSに焦点をあてることによりネットワークの規模や相互作用の頻度などの測定が容易になると考えられるからである。このような問題意識にたって平成30年度は数回、共同研究者との間で研究会を開き、質問文や調査方法などについて検討した。また、別予算ではあるが本研究で用いる予定の質問文について日本人を対象とした予備調査を実施することもできた。また、一部の質問は中国語に翻訳済みであり、平成31年度に台湾で実施する調査において使う予定である。また、WIP(World Internet Project)で行われる39カ国の国際比較調査については、他国チームと意見交換をしており、完全ではないが一部の質問項目について台湾の比較分析とは別に多国間の国際比較分析を行うことを予定している。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究会を開催して質問文の検討をおこなった。さらに、関連した予備調査を別の経費で実施することができ、使う予定の質問文についても含めることができた。また、いくつかの質問項目については、当該年度の予算を用いて中国語の翻訳をおこなった。

Strategy for Future Research Activity

日本と台湾において調査を行い、比較研究を行う。比較可能性をたかめるために、どのような対象を選んで調査するのが好ましいのかを検討する必要がある。また、文化差を説明する変数についても、今後さらに検討を進める必要がある。

Causes of Carryover

一部の費用を次年度繰越としたためである。