2020 Fiscal Year Research-status Report
A Comparative Study on Privacy Concerns
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18KT0096
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
石井 健一 文教大学, 情報学部, 教授 (90193250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笠原 盛浩 東洋大学, 社会学部, 教授 (00511958)
木村 忠正 立教大学, 社会学部, 教授 (00278045)
橋元 良明 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (50164801)
遠藤 薫 学習院大学, 法学部, 教授 (70252054)
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Project Period (FY) |
2018-07-18 – 2022-03-31
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Keywords | インターネット / 信頼 / 台湾 / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは先行研究において日本人はインターネットへの信頼度が著しく低いことを見出した。このことから、日本人は、個人情報の開示度が低いが、これはインターネットへの信頼度が低いことと関係があると考えた。インターネットへの低い信頼度は、プライバシー意識をはじめとして、他の様々なインターネット利用行動に影響を与えているのではないかと予想し、日本人のインターネットへの信頼度が低いのはなぜか、という問いに答えることを第一の研究目的とした。さらに、インターネットへの低い信頼度が他のインターネット上の行動にどのような影響をもたらしているのかも明らかにしようとした。プライバシー意識や個人情報のネット上の開示については直接的な影響があると予想した。このような研究枠組みの下で、日本人と台湾人のSNS利用行動を比較することにより、「日本と台湾のSNSにおけるプライバシー関連行動の差は、SNS上の対人ネットワークの特性によって媒介される」という仮説を検証することを目的とした。これらの研究目的を達成するため、日本および台湾において質問紙調査を行った。台湾においては2019年12月から2020年1月にかけてオンライン調査を実施し、900人の回答を得た。ただし、予想に反して、日本人のインターネットの信頼度が台湾人に比べて低いとは言えないという結果になった。具体的には、インターネットの情報を「大部分または全部」信頼すると答えたのは、日本では回答者全体の18.1%であったのに対して、台湾では12.5%に過ぎなかった。ただし、個人情報の開示度は台湾人に比べて低いようである。たとえば、SNSにおいて氏名を公開しているのは日本では28.1%であるのに対して台湾では44.1%であった。これらのインターネットへの信頼感や個人情報の開示度の違いがどのように説明できるのかは今後の分析によって明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの蔓延が続いて大学に行くことが困難になったため、分析や報告書の執筆など途中まで進めていた研究を進めることができていない。現在、データ分析をすすめて報告書を作成している段階である。今年度中に学会発表と報告書の執筆を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
費用のかからない捕捉調査は行うかもしれない。いずれにしても、今年度中に報告書を完成させ、学会等でも発表を行う。
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Causes of Carryover |
2020年度に使用することができず、2021年度に繰り越したためである。本年度中に使用する予定である。
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