2008 Fiscal Year Annual Research Report
水田エコテクノロジーによる西アフリカの緑の革命実現とアフリカ型里山集水域の創造
Project/Area Number |
19002001
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
若月 利之 Kinki University, 農学部, 教授 (50127156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 博司 近畿大学, 農学部, 准教授 (70152436)
増永 二之 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (10325045)
増田 美砂 筑波大学大学院, 生命環境科学研究科, 教授 (70192747)
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Keywords | サワプロジェクト / Sawah ecotechnologv / 水田仮説1 / 水田仮説2 / アフリカの緑の / 革命 / 水田開発アクションリサーチ / 農民の自力開田 / アフリカ型里山創造 |
Research Abstract |
ガーナでは国立土壌研のサワスタッフが、クマシ南の国連のミレニアムビレッジBonsaaso Clusterも含む、新規サイトを3ケ所、各2ha計6ha、又、作物研が2ケ所、各2ha計4ha、各サイト10-20名の農民の自力新規開田と稲作を実施し、平均収量3.5t/haを実現した。又、既存のサイトで経験を積んだ水田稲作篤農グループは独立に周辺の4つの農民グループを指導して約10haの開田と水田稲作を新規に開始させ、農民同志の技術移転の有効性を証明した。 ナイジェリアでは国立穀物研のサワスタッフがこれまでのBida市付近の新規サイト5ケ所計10haと、連携しているBida Emirのグループが新規2ケ所計10haの新規開田と稲作を行った。さらに南部のヨルバ地域のOndo州政府と協力してAkure付近で2haのデモ、北部のハウサ地域では国連のミレニアムビレッジのPampaida村、東部のイボ地域のアナンブラ州のAbakalikiで各2ha、計4haのデモを行った。これらのアクションには名古屋大農学国際教育協力センターの「アフリカ農業研究者能力構築事業」と連携して、5人の普及員のオンザジョブによる水田開発と水田稲作の訓練も並行して実施した。 特筆すべきは2008年5月のTICAD-IVにより、アフリカにおける稲作振興支援が、これまでのネリカ米に特化した支援から、本研究で目指す農民の自力を中核とする水田開発と水田稲作の振興へと、バランスの取れた戦略がCARD(Coalition for Africa Rice Development)等により策定されたことである。これにより本研究活動とJIRCAS, JICA, WARDA, IWMI, 及び現地政府機関との連携が拡大し、2009年以降本格的な普及に向けた動きが進展した。 このための国際ワークショップが2009年2月末、アクラで開催され、若月も含めて、関連する上記の組織の主要メンバーが全て参加し、2009年以降の連携活動強化を確認した。
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Research Products
(27 results)