2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Materialization of West Africa Green Revolution through Sawah Based Eco-technology and Creation of African Adaptive Satoyama watershed Systems
Project/Area Number |
19002001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Keywords | アフリカの緑の革命 / 水田仮説 / 水田エコテクノロジー / サワ方式 / 農民の自力適地適田開発 / アフリカ型里山創造 |
Research Abstract |
アフリカの緑の革命実現は世界の主潮流が過去40年やってきた従来型の品種・土壌肥料・灌漑排水研究の単純な延長線上にはない。それらの技術を受け入れるための前提条件を、アフリカ農民の圃場で満足させることにあるという水田仮説1、適地適田開発した水田は適切に管理すれば畑作的稲作の10倍以上の持続可能な生産性があるという水田仮説2を実証する。西アフリカ特有の生態環境と社会経済条件に適する低地水田エコテクノロジーを、農民の自力による適地適田開発<サワsawah>方式として完成させる。このサワ方式の適応可能性を西アフリカ全体にスケールアップするために、ガーナ及びナイジェリア両国において国際および国内研究機関のみならず行政組織及び農民との連携のもとで、一つ一つは小規模だが全体として充分な規模のアクションリサーチを実施する。これによりアフリカの緑の革命を実現する確かなロードマップを提示し、近未来に予想される世界的な食糧危機を回避することを目標とする。 この実践的目標をバックアップするために、集水域生態工学的基礎研究をアフリカおよびアジアのベンチマーク集水域で実施する。又、現地の土地制度と経済社会的調査をアクションリサーチと並行して実施し、本研究の成果(サワ方式)がガーナ及びナイジェリア国の稲作振興政策として採用されることも目標とする。 中長期的な目標としては、緑の革命による持続可能な食料増産が実現すればアフリカ型里山集水域の創造が可能になり、広大なアフリカは地球温暖化防止に貢献し、将来の地球社会を救うポテンシャルがあることも示す。
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