2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19002003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 肇 Tohoku University, 電子光理学研究センター, 教授 (20178982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 貴嗣 東北大学, 電子光理学研究センター, 助教 (40400220)
山崎 寛仁 東北大学, 電子光理学研究センター, 助教 (90260413)
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Keywords | ペンタクォーク / 電磁カロリメータ / STBリング / 固体 / 液体水素標的 / バリオン共鳴 / BSO / BGO |
Research Abstract |
平成20年度前半は、大立体角電磁カロリメータFORESTの調整・改良を行った。Lead/SCIFI検出器(BG)の前面にプラスチックシンチレータIVYを装着し、荷電粒子識別ができるようになった。また、最後方を覆うLead glassの積み込みも完了した。検出器系では、Lead glass前面のプラスチック検出器の導入を残すのみとなった。一方、固体/液体水素標的は4N純アルミを導入することによって、内径61mm、厚さ40mmに改良した。データ収集システムには更に改良を加え高速化を行った。その結果、2kHzのトリガーに対して76%のデータ収集効率でデータがとれるようになった。後期より、バリオン共鳴N^*(1670)の崩壊によって放出されるηメソンの測定を本格的に始めた。平成20年度のデータ収集量は、水素標的に対して388Mイベント、重水素標的に対しては283Mイベントであった。 単一クリスタルによる次期電磁カロリメータのクリスタル選定に関しては、ロシア企業と中国企業に対して大型BSO単結晶の大量製造技術を無償提供してきた。これは関係する日本企業の全面的協力の下で行われた。しかし、当初の予定め期日を過ぎてしまったため、時間切れでBSOを本研究に使用することを断念し、大型BSO大量製造枝術の確立については、引き続き中国及び日本の別の企業にその可能性を追求してもらうことにした。平成20年度秋以降、BSO以外のクリスタル選定作業に入り、最終的にBGOに決定した。
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Research Products
(10 results)