2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19019009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河野 浩 Osaka University, 基礎工学研究科, 准教授 (10234709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多々良 源 首都大学東京, 理工学研究所, 准教授 (10271529)
柴田 絢也 神奈川工科大学, 基礎・教養教育センター, 准教授 (20391972)
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Keywords | スピントルク / スピン流 / スピン緩和 / ゲージ場 / Gilbert 緩和 / 磁化ダイナミクス / 物質デザィン / 第一原理計算 |
Research Abstract |
1. スピントルクの計算:スピン緩和が磁性不純物により生じる場合 今までは、電子の分散がk^2に比例する場合に、グリーン関数の積分を解析的に実行することにより計算していた。本研究では、tight-binding modelにも適用できるように、任意の電子分散の場合に対して計算できるよう拡張を行った。更に、第一原理計算への適用を視野に入れて、遍歴強磁性体に対する定式化を試みた。また、今まではスピン緩和の弱い場合を想定して、その最低次で計算していたが、本研究ではスピン緩和の強い場合にも計算を拡張した(論文準備中)。 2.スピントルクの計算:スピン緩和がスピン軌道相互作用+非磁性不純物により生じる場合 手始めに、簡単なRashba型スピン軌道相互作用を用いて、散逸的トルクの係数αおよびβを計算した。(論文準備中) 3. スピン起電力の理論 磁化の時間変化と空間変化がともに存在するとき、スピンに依存した電場(起電力)が生じることが指摘されていた。これを、スピン緩和の効果を取り入れて、微視的に計算した。(論文準備中)
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Research Products
(5 results)