2007 Fiscal Year Annual Research Report
免疫細胞間シグナル応答のSPR・蛍光デュアルイメージングシステム
Project/Area Number |
19021016
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
鈴木 正康 University of Toyama, 大学院・理工学研究部, 教授 (70226554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村口 篤 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (20174287)
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Keywords | マイクロアレイ / 計測工学 / マイクロ・ナノデバイス / バイオ関連機器 / 免疫学 |
Research Abstract |
本研究は単一細胞レベルでの免疫細胞の細胞間シグナル応答を細胞内部と細胞外部の動的物質挙動を同じ位置でほぼ同時に計測・解析できるSPRと蛍光のデュアルイメージング技術を創製するものである。まず高解像度2次元SPRイメージングセンサに、高機能画像解析機能を備えた蛍光実体顕微鏡を装着することで、SPRイメージングにより肥満細胞やリンパ球の免疫応答時の動的挙動を、蛍光プローブ色素を用いた蛍光イメージングによりカルシウムイオンなど細胞内の動的挙動をそれぞれ同じ位置でほぼ同時に計測できるシステムを構築する。本年度は、まず2次元SPRイメージング装置に、上下方向、水平方向(粗動は1方向のみ、微動はxy方向)の移動が可能な、搬送用レール付高強度アームスタンドを作製し、レーザ共焦点蛍光観察ユニットを装着した。そしてSPRセンサチップ上での細胞の蛍光イメージングを行い、その影響を調べたところ、金属薄膜であるウェル底面が蛍光観察に与える影響は認められなかった。一方、落射蛍光観察時は励起光が金属薄膜を透過しSPRイメージングに影響を与えると考えられたので、蛍光イメージング測定がSPRイメージングに与える影響を検討した。しかし励起光強度が弱いことや共焦点システムであることから影響は認められなかった。最後にラット肥満細胞にFluo-4を取り込み、脱顆粒反応時の細胞応答の細胞のSPR変化と蛍光変化(カルシウムイオン濃度変化)を同時に測定することに成功した。
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Research Products
(5 results)