2007 Fiscal Year Annual Research Report
主鎖のみに不斉構造を持つキラルらせんフェニルアセチレン高分子の第3の合成法と機能
Project/Area Number |
19022009
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
青木 俊樹 Niigata University, 自然科学系, 教授 (80212372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺口 昌宏 新潟大学, 自然科学系, 助教 (30334650)
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Keywords | らせん選択重合 / 主鎖不斉 / 高分子膜 / キラル高分子 / 二重らせん高分子 / 高分子反応 / 自己支持膜 |
Research Abstract |
1.水素結合可能基とバルキーキラル置換基を持つモノマーと水素結合可能基を持つアキラルモノマーの共重合 水素結合可能基とバルキーキラル置換基を持つ新規フェニルアセチレンモノマーを数種合成した。この単独重合体は不溶となり、らせん選択重合は確認できなかった。しかし、この新規モノマーと水素結合可能基を持つアキラルモノマーとの共重合を種々の仕込み割合で行い、らせん選択共重合が確認された。 2.1で得られたキラル置換基を持つキラルらせんフェニルアセチレン共重合体膜(キラル置換基を持つフェニルアセチレン仕込み量の多い場合)よりのキラル置換基除去 得られたキラル置換基を持つキラルらせんフェニルアセチレン共重合体を製膜し、自立膜を得ることができた。膜状態での脱置換基にも成功した。脱置換基後の膜にCD信号を確認し、目的とする主鎖のみに片巻きらせんを持つアセチレン高分子の合成に成功した。これにより主鎖のみに不斉構造を持つ安定キラルらせんフェニルアセチレン高分子の第2の合成法を確立した。ただし、このポリマーは溶媒には不溶であった。 3.1で得られたキラル置換基を持つキラルらせんフェニルアセチレン共重合体膜(キラル置換基を持つフェニルアセチレン仕込み量の少ない場合)よりのキラル置換基除去 得られた主鎖のみに不斉構造を持つ安定キラルらせんフェニルアセチレン高分子は可溶であった。しかも、溶液中でも安定な主鎖のみに不斉構造を持つキラルらせんフェニルアセチレン高分子を得ることが出来た。主鎖のみに不斉構造を持つ安定キラルらせんフェニルアセチレン高分子の第3の合成法の可能性を見出した。
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Research Products
(2 results)