2007 Fiscal Year Annual Research Report
超分子ポリマーの階層的構築および機能性ナノ空間に基づく革新的機能の創出と応用展開
Project/Area Number |
19022022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤内 謙光 Osaka University, 大学院・工学研究科, 講師 (30346184)
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Keywords | 有機塩 / 超分子クラスター / 機能性ナノ空間 / 単結晶 X 線構造解析 / 固体光物性 / 構造変化 / ダイナミックデバイス / 超分子ボリマー |
Research Abstract |
本研究では、有機酸とアミンからなる有機塩において形成される超分子クラスターを階層的に組み上げ、高次構造である三次元ネットワーク状超分子ポリマーを構築する。形成される空間への化学刺激(化学種の吸着・脱離)、または物理刺激(熱・圧力)による構造変化に伴って、固体光物性(色調・発光挙動・非線形光学特性)のダイナミックな変調が可能な、革新的機能をもつデバイスの創成を目的とする。超分子化学や光化学における知見を融合させ、さらにこれまで我々が培ってきたインターカレーション現象や多形転位といった有機結晶における動的現象を導入することによって、ダイナミックデバイスの創成を行う。以下に得られた結果を列挙する 1.種々の機能性分子にスルホン酸基を導入した機能団分子を合成する。特に発光ユニットをもつスルホン酸誘導体について合成を行った。得られた種々の機能団分子と立体因子制御部位であるトリフェニルメチルアミンとの組み合わせた有機塩を作成した。 2.作成した種々の有機塩について、超分子クラスターおよび三次元ネットワーク状超分子ポリマーの階層的な構築を行うため、様々な有機溶媒からの結晶化を行い、得られた結晶を用い、単結晶X線構造解析により、超分子構造を明らかにした。 3.また同様に得られた結晶を使ってその色調や発光挙動を、紫外可視分光法、蛍光分光法によって明らかにし、ゲスト分子や集積様式、種々の分子間相互作用の影響について検討した。 4.電荷移動錯体を用いた新たな色調変換システムを提案し、作成した。
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