2007 Fiscal Year Annual Research Report
都市空間上での大規模モバイルワイヤレスネットワークにおける効率的な情報共有方式
Project/Area Number |
19024047
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東野 輝夫 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80173144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 弘純 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80314409)
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (10346174)
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Keywords | ュビキタスネットワーク / 無線ネットワーク / モバイルコンピューティング / モビリティモデル / 車車間通信 / ネットワークシミュレーション / 位置情報 / 情報爆発 |
Research Abstract |
無線LANやZigBeeなどの無線通信技術の発展に伴い、臨時に敷設した中継端末や携帯移動端末同士で通信を行うモバイルワイヤレスネットワークの研究が進められている。このようなワイヤレス通信に基づくネットワークでは、移動端末のモビリティがネットワークの性能に大きな影響を与えることが知られている。このため、携帯端末を持つ多数の歩行者が球場やショッピングストリートで近隣のショップ情報を共有しようとする場合や、地震などで既存のネットワークインフラが遮断された際に被災地の住民間で災害地情報や緊急情報の伝達を行おうとする場合、人や車の現実的なモビリティモデルに基づきネットワークの設計やプロトコルの開発、性能解析などを行う必要がある。 本研究では、まず歩行者同士の遭遇履歴情報の安全且つ効率的な共有方式を考察した。提案方式では、一方向性関数(ハッシュ)を用いて匿名性やリンク不能性(過去の発信履歴との比較で同人物かどうかを特定できない)を持たせ、遭遇履歴単独で個人の特定ができない仕組みを考察した。また、ショッピングモールや通学路などにおいて、各歩行者が友人などと遭遇した際に、無線通信を用いて互いに遭遇したことを保障する仕組みを考案した。 次に、都市空間での人や車の行動モデルの構築手法を考察した。人の行動モデルにおいては、列車到着時に駅前から歩行者が拡散していく場合など歩行流が動的に変化する場合で、複数箇所での定点観測などの情報から動的に変化する歩行流を簡便に再現するための手法を考察した。 車の行動モデルに関しては、都市の道路を走行する車群の車車間距離の分布状況をGoogle Earthなどから取得し、それらの分布に近い車群を構築するための車両の走行モデルにを考察するとともに、危険車両の検出や行き先経路情報を効率良く取得するアルゴリズムを開発した。
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Research Products
(20 results)