2007 Fiscal Year Annual Research Report
一体感が実感できる身体的コミュニケーションインタフェース
Project/Area Number |
19024064
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
渡邉 富夫 Okayama Prefectural University, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 倫也 岡山県立大学, 助教 (60347606)
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Keywords | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / ヒューマンコミュニケーション / 身体性コミュニケーション / 身体性インタラクション / コミュニケーション支援 / 身体性 / 身体性メディア |
Research Abstract |
うなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みを3Dオブジェクトやキャラクタなどのメディアに導入し,対話者と身体性を共有してインタラクションを円滑にする身体的コミュニケーションインタフェースを開発し,引き込みによる身体的インタラクションの重要性を実証している。とくに,身体的エージェントの情報提示インタラクション合成システムや,教師と生徒を一人二役で演じるエデュテインメントシステムなどのプロトタイプシステムを新たに開発し,具体的に以下の成果を得た。 (1)Analysis (ヒューマンコミュニケーションの特性分析で得られた知見) 発話音声と発話動作の生成タイミングのわずかな違いが,異なるコミュニケーション効果をもたらす点に着目し,人とキャラクタとの典型的なかかわり行動である,情報提示インタラクションを対象に,動作に対する発声タイミング制御の効果を合成的に解析し,そのコミュニケーション効果を解明した。この結果,情報が提示される時間に拘わらず,動作と発声を同時に生成するのではなく,適度に発声を遅延させることで「好き」「丁寧」など好ましいインタラクション効果をもたらすことを明らかにした。 (2) Design (知見のヒューマンマシンインタラクションヘの応用とその効果) 人と人が情報のやりとりを交えてかかわりあう仕組みの解明を目指して,新たに,教師役と生徒役の一人二役で授業を行うエデュテインメントシステムを開発した。話し手・聞き手として振る舞う代役キャラクタを介して思いを伝え合うことで,普段とは違った関係のコミュニケーションが楽しめる,生徒側の発言が促されるなど,非対面ならではのシステムの有効性を示した。また本システムは,情報のやりとりにおけるタイミング制御の効果を合成的に解析できるシステムなので,特性分析を進めることで,非対面インタラクションの新たな知見の獲得が期待できる。
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Research Products
(24 results)