2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19030011
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
畠山 史郎 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (30132856)
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Keywords | エアロゾル / 東アジア / 過酸化水素 / 有機過酸化物 / ミストチャンバー / 沖縄 / 高速液体クロマトグラフ |
Research Abstract |
平成19年8月に高速液体クロマトグラフ用高感度蛍光検出器を導入し、スペックを満足していること、簡単な野外捕集により、従来用いていた検出器よりも2倍以上検出感度が良いことを確認した。これを用いることにより、従来以上の低濃度の大気中過酸化物の検出が可能となった。このシステムを用いて、平成20年2月に沖縄辺戸岬の国立環境研究所大気・エアロゾル観測ステーションにおいて約1週間、大気中の過酸化物の観測を行った。過酸化物の捕集にはガラス製のミストチヤンバーを用い、水溶液に捕集した後、高速液体クロマトグラフを用いて分析を行った。エアーポンプを用いて空気を捕集し、湿式ガスメーターで空気の捕集量を測定した。分析は高速液体クロマトグラフを用いたポストカラム蛍光法で行った。また、沖縄辺戸岬大気・エアロゾル観測ステーションには数多くのエアロゾルに関連する測器が集約されており、ほぼ通年で稼働している。これを利用することにより、種々のデータとつきあわせた解析が可能となっている。あいにく、観測期間中天候に恵まれず、過酸化物の濃度は非常に低かった。しかし、流跡線解析では、この間も一部東アジア、特に中国から輸送されてきた気塊にも遭遇しており、今後低いながらも確認できた過酸化物の濃度と、同観測所で観測しているオゾンやNO_xのデータとつきあわせて解析することが可能であると考えられる。 平成20年度に行う観測から、季節変動と、NO_xに対する依存性を解析する予定である。
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