2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19038004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70263845)
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Keywords | 蛍光タンパク質 / タンパク質分解 / イメージング / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
本研究では、細胞内の核での物質動態を解析する方法を確立することを目的として、蛍光イメージングの技術開癸を行うとともに、ユビキチン様タンパク質群の働きを解析することを試みた。 作年度までに開発した新しい手法でSUMO1の状態を解析できることがわかっていたので、この手法を他の9種類のユビキチン様タンパク質に応用することを試みた。ヒト細胞からトータルRNAを調製し、これをもとにcDNAライブラリーを合成した。これを鋳型にしてPCRによって9種類のユビキチン様タンパク質のcDNAを調製し、これを蛍光タンパク質遺伝子と連結してプローブ化した。またこれらすべてに対して、活性を発揮できないように機能的に変化した変異体も作成した。これらをヒトHEp-2細胞に導入して蛍光強度などを解析したところ、SUMO1も含めた10種類の遺伝子は、およそ4通りのグループに分けて考えることができることが明らかとなった。同時進行で生化学的な解析も実施して、予想されたタンパク質の挙動が正しいかどうか、確認を行った。 これらと並行して、あらたな核機能の解析のために、Creタンパク質の細胞内局在の変化によるEBV-basedベクターの組換え効率を解析する新しい実験方法を実施した。その結果、EBV-basedベクターDNAは細胞核の中で非常に特殊な配置になっている可能性が見いだされた。今後、より詳細な検討によって、この核内は位置と遺伝子発現の相関について解析することが重要である。
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