2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19038012
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
依田 欣哉 Nagoya University, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (30126916)
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Keywords | ICEN (Interphase CENtromere Complex) / ICEN2 / 8 (Rsf1 / hSNF2H) complex / ICEN17 / 11 (MgcRacGAP / hMKLP1)complex / ICEN5 (Prp16) / RNA helicase / Heterochromatin / HP1 / CPC (Chromosomal Pssenger complex / INCENP, AuroraB, Survivin, Borealin / Shgoshin 1 |
Research Abstract |
我々はCENP-Aクロマチン複合体(ICEN)の構成因子として既に40種類のタンパク質を明らかにしているが、本研究ではそれらの構成因子それぞれの機能を明らかにし、CENP-Aクロマチンダイナミクスを解明することを試みている。ヌクレオソームリモデリング活性を持つICEN2/8複合体がCENP-Aヌクレオソームリモデリングを担うことを証明するためにさらに解析を進めた(論文準備中)。ICEN17/11複合体がCENP-Cとの親和性を介して動原体と相互作用し、微小管-動原体相互作用を制御することを示した。また、ICEN17/11は動原体との相互作用を介して動原体微小管上でのファイバー形成をする事を示唆した。ICEN5/Prp16はRNA-helicase domainを持ちpre-mRNAのスプライシングに関与することが、報告されているが、この蛋白が間期に一時的にセントロメアに局在し、染色体分配機能に重要であることを示した。siRNAを用いたICEN5蛋白ノックダウン実験によってCPC構成因子(INCENP, AuroraB, Survivin, Borealin)及びSgo1すべてのセントロメア局在性が失われること発見した。これらの発見は、セントロメア領域における機能発現に、RNAが関与することを具体的に示唆する始めての発見であり重要な知見である。CPC, hSgo1は細胞周期との関連で娘染色分体のセントロメア領域の対合形成、維持、乖離のタイミングを厳密に制御する極めて重要な因子であり、その機能発現にICEN5が関わることを示している。今後はヘテロクロマチン形成との関連を解析する予定である。
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Research Products
(3 results)