2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19038025
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石井 俊輔 The Institute of Physical and Chemical Research, 石井分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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Keywords | 核内移行 / 核膜 / 転写因子 / 形態形成 / ショウジョウバエ / 核内ダイナミクス / 転写制御 / 核外移行 |
Research Abstract |
ショウジョウバエの転写因子Cubitus interruptus(Ci)、およびその動物ホモログであるGlioblastoma(GLI)は、ヘッジホッグシグナル伝達経路上で機能し、形態形成において重要な役割を果たしている。私達は、Ciに結合する因子として、Roadkill(Rdx)を同定し、RdxによるCi活性の制御メカニズムを解析した。Rdxのショウジョウバエ変異体は、翅の形態異常などを呈し、Rdxが形態形成において不可欠の役割を果たしていることが示された。ショウジョウバエwing disc上において、前後軸から遠く、ヘッジホグシグナル強度の弱い領域では、RdxはCiのプロテアソーム依存的な分解を誘導し、Ci活性を負に制御することが分かった。しかし、前後軸近辺のヘッジホグシグナル強度の強い領域では、RdxはCiの核内移行を阻害することによって、Ci活性を負に制御することを見出した。種々の方法を用いて、Rdxは核膜孔の内側に局在し、Ciの核内移行を阻害することが、確認された。このように、Rdxはヘッジホグシグナルの強度に応じて、異なるメカニズムによって、Ciの活性を負に制御することが示された。この結果は、Rdxが異なるメカニズムによって、転写因子Ciの核内ダイナミクスを緻密に制御しており、この緻密な制御が、正常な形態形成に不可欠の役割を果たしていることを示している。
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Research Products
(8 results)