2007 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスプロテインキナーゼによる宿主細胞制御とそれに基づくウイルス増殖機構の解析
Project/Area Number |
19041017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川口 寧 The University of Tokyo, 医科学研究所, 准教授 (60292984)
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Keywords | ヘルペスウイルス / プロテインキナーゼ |
Research Abstract |
ヘルペスウイルスはプロテインキナーゼ(PK)をコードしており、宿主細胞因子やウイルス因子をリン酸化し、その活性を制御することによって効率的なウイルスの増殖・生存および病原性に関与している。また、ウイルスPKはウイルス特異酵素であるので、抗ウイルス剤開発の理想的な標的でもある。本研究では、申請者らが世界に先駈けて確立したヘルペスウイルスPKの試験管内アッセイ系を利用して、ウイルスPKの標的宿主細胞因子および標的ウイルス因子を網羅的にスクリーニングすることによって同定し、それらリン酸化の感染細胞における生物学的意義を解析する。これらの解析を通じてウイルスPKによる宿主細胞制御機構およびそれに基づくウイルス増殖調節機構の全体像を明らかにすることを目的する。本年度は、以下の結果を得た。(i)単純ヘルペスウイルス(HSV)がコードするPK Us3の自己リン酸化部位を同定した。 (ii)Us3の自己リン酸化はin vitroにおいてPK活性を制御していた。 (iii)Us3の自己リン酸化は感染細胞におけるUs3の局在を制御していた。 (iv)Us3の自己リン酸化は感染細胞の形態を制御していた。 以上、Us3PKの活性化機構の一端を解明した。また、感染細胞の形態がUs3のPK活性によって制御されていることが明らかになった。
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Research Products
(8 results)